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新型ヴェゼルのハイブリッド『e:HEV』とは?燃費性能からガソリンとの違いまで徹底解説

e:HEVアイキャッチ

VEZELehevのタイトルロゴ画像引用元:ホンダ

いま注目のコンパクトSUVである、ホンダのヴェゼル。

コンパクトで扱いやすいボディサイズでありながら、室内空間は広く、使いやすいラゲッジルームや手ごろな価格などでファミリーカーとしても人気の車です。

2021年4月23日のフルモデルチェンジにより一層進化した新型ヴェゼルは、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が大きなポイント。

ここでは新型ヴェゼルの購入を検討中の方に、「e:HEV」がどんなシステムで、何がよくなったのかを徹底解説します。

新車ヴェゼルの限界値引きプラン

新型ヴェゼルってどんな車?

街中を走るホワイトカラーの新型ヴェゼル画像引用元:ホンダ

新型ヴェゼルは2021年4月に待望のフルモデルチェンジを果たしたホンダのSUV車です。

発売以降、SUV新車販売台数1位を記録するほどの圧倒的な人気を集めるヴェゼルの魅力ポイントをまとめました。

使い勝手のいいカラー設定

新型ヴェゼルのボディカラーは「モノトーン」「ツートーン」の2タイプで、モノトーン6色・ツートーン5色の合わせて11色の設定です。

豊富なカラーラインナップですが、「G」「e:HEV X」「e:HEV Z」はモノトーンから、「e:HEV PLaY」はツートーンからと、グレードによって選べる色が異なります。

ノーマルカラーのモノトーンは次の6色です。

モノトーンカラー全6色

▼プレミアムサンライトホワイト・パール

プレミアムサンライトホワイト・パール画像引用元:ホンダ

▼プラチナホワイト・パール

プラチナホワイト・パール画像引用元:ホンダ

▼メテオロイドグレー・メタリック

メテオロイドグレー・メタリック画像引用元:ホンダ

▼プレミアムクリスタルレッド・メタリック

プレミアムクリスタルレッド・メタリック画像引用元:ホンダ

▼クリスタルブラック・パール

クリスタルブラック・パール画像引用元:ホンダ

▼サンドカーキ・パール

サンドカーキ・パール画像引用元:ホンダ

「プレミアムサンライトホワイト・パール」・「プラチナホワイト・パール」という、タイプの異なる2種類のホワイトカラーがあるのが特徴。

さらに「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」は、モノトーンにしかないレッド系カラーです。

これらのグレードのインテリアには落ち着いたブラックカラーを採用。

HEV Zインテリアカラー画像引用元:ホンダ

シート表面には幾何学的なラインデザインを施し、SUVらしいシャープさを感じさせる印象となっています。

また、「e:HEV PLaY」専用のツートーンカラーは次の5色のラインナップ。

ツートンカラー全5色

▼プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック

プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック画像引用元:ホンダ

▼メテオロイドグレー・メタリック&ブラック

メテオロイドグレー・メタリック&ブラック画像引用元:ホンダ

▼クリスタルブラック・パール&シルバー

クリスタルブラック・パール&シルバー画像引用元:ホンダ

▼ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー

ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー画像引用元:ホンダ

▼サンドカーキ・パール&ブラック

サンドカーキ・パール&ブラック画像引用元:ホンダ

ルーフにブラックもしくはシルバーを配色し、モノトーンに比べてぐっとおしゃれ度が増しています

ツートーンではブルー系の「ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー」が専用設定カラーです。

他のグレードとは一線を画すスタイリッシュなエクステリアデザインに合わせ、インテリアもグレージュカラーを使いおしゃれな印象に。

e:HEV PLaYインテリアカラー画像引用元:ホンダ

コンビシートのプライムスムース部分には明るいグレージュ、ファブリック部分にはブラックを採用し、背もたれにはラインモチーフを入れた個性的なデザインになっています。

新型ヴェゼルは、モノトーン・ツートーンどちらも普段使いしやすいカラーを採用しているのが特徴です。

ゆとりある室内空間はクラストップレベルの快適性

ヴェゼルの運転席は、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)の高い完成度を実感できる設計を採用しています。

※HMI:人間が機械を操作し、機械が操作結果や現在の状態を人間に知らせる手段のこと。

ハイレベルなHMIの実現のため、ヴェゼルでは運転時の視界周辺の見やすい位置にメーターやディスプレーオーディオをレイアウトしました。

ヴェゼル フロントシート画像引用元:ホンダ

スイッチ類は着座姿勢を崩さず自然に手が届く位置に配置され、視線や動作の流れを断ち切らない、ストレスフリーで美しい運転動作が可能になっています。

また、ヴェゼルの内装はフロント席からリア席まで前後に抜けるように連続した設計で、運転席だけでなく後席の快適性にもこだわった空間づくりになっています。

快適な後席画像引用元:ホンダ

これにより、ヴェゼルの後席は大柄な成人男性でもゆったりと足を組めるほどの驚きの広さの足元空間を確保。先代モデルと比べて+35mmも拡大されました。

新型ヴェゼルの代表的な内装装備として人気の高いパノラマルーフは、従来の天窓に比べガラスの面積を大幅に拡大。

ルーフのほとんどを窓にすることでこれまでにはない開放感を実現しました。

パノラマルーフ画像引用元:ホンダ

ほとんどの赤外線・紫外線を遮断する「IRカット〈遮熱〉/ UVカット機能付Low-Eコートプライバシーガラス」を使用しており、日差しの熱も従来より約50%多くカット。

シェードがなくても快適に過ごすことが出来、全席どこにいても木陰の下でくつろぐように太陽の光を感じることができます。

さらにダイブダウン機構によるフラットな荷室フロアは、コンパクトな見た目に反して大容量の収納能力を有し、必要なものを思う存分詰め込むことが出来ます。

荷室フロア画像引用元:ホンダ

フラットな状態では長いものや大きいものを、後席座面を跳ね上げれば背の高いものもそのまま積載可能です。

幅広いニーズに対応したグレード展開

ヴェゼルのグレードは以下の4種類で、価格は「G」から順に高くなります。

  • G
  • e:HEV X
  • e:HEV Z
  • e:HEV PLaY

1.5L直列4気筒ガソリンエンジンとホンダ独自の2モーター式のハイブリッド「e:HEV」の2種類のパワートレインを採用しており、「G」のみガソリンエンジンを使用、他の3種類のグレードは「e:HEV」を搭載しています。

駆動方式は最上級グレードの「e:HEV PLaY」がFFのみの設定ですが、その他のグレードではFFと4WDから選択が可能です。

『G』

グレード「G」の外観写真画像引用元:ホンダ

4つのグレードの中で唯一、ガソリンエンジンを搭載したグレード。

価格も最もリーズナブルで、人気のコンパクトSUV車が200万円台前半で購入できるのはとても魅力的です。

毎日の安全な運転をサポートする「Honda SENSING」を標準搭載。

搭載装備も決定的に足りないというものはなく、ガソリン車にこだわりがある方や出来るだけ低予算で抑えたい方には十分なグレードと言えます。

『e:HEV X』

グレード「ハイブリッドX」の外観写真画像引用元:ホンダ

「e:HEV X」はハイブリッド仕様車の中で最も低価格なエントリーグレードで、パワートレインの違いを除き装備内容は「G」とほとんど同じです。

価格は「G]より約40万円アップしますが、それ以上にホンダのハイブリッドシステム「e:HEV」には価格分以上にたくさんのメリットがあります。

『e:HEV Z』

グレード「ハイブリッドZ」の外観写真画像引用元:ホンダ

「e:HEV Z」は「e:HEV X」よりも239,800円高価ですが、その分快適装備や安全装備が圧倒的に充実しています。

リアバンパー下に足をかざすだけでテールゲートが自動で開く「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」を搭載し、利便性が大幅にアップ。

他にも安全性を高める「ブラインドスポットインフォメーション」や、快適性を高める室内空調管理機能も追加。

「e:HEV」は新型ヴェゼルの中で最もコストパフォーマンスの高いおすすめのグレードです。

『e:HEV PLaY』

グレード「ハイブリッドPLaY」の外観写真画像引用元:ホンダ

「e:HEV PLaY」は外観や内装に専用デザインを採用し、見た目の印象が他の3つのグレードと大きく異なります。

最大の特徴は、このクラスのホンダSUVには珍しいパノラマルーフが標準装備されている点。

さらに「Honda CONNECT」に接続可能なホンダコネクテッド9インチナビも標準搭載。

最上級グレードの「e:HEV PLaY」はオプションいらずの充実した装備が特徴です。

『e:HEV』とは?

eHEVのイメージ画像画像引用元:ホンダ

「e:HEV」とは、駆動用モーターと発電用モーターの2つのモーターを備えたHondaの誇る次世代ハイブリッドシステムのことです。

「e:HEV」ではモーター走行を主体に電気エネルギーやエンジン動力を最も効率よく使い分け、低燃費で高い効率性を実現しました。

スムーズな走り出し、吸い付くような安定感、電動感を大きく高めた静粛でシームレスな加速を可能にする、まさしく“いいとこ取り”のハイブリッドシステムを詳しく解説していきます。

ホンダの3世代にわたる電動化の歴史

ホンダの電気化の歴史は1999年から始まり、長年にわたって進化してきました。

【1】第1世代は1999年に登場した初代インサイト。

初代インサイトの全体写真画像引用元:ホンダ

1999年にホンダから発売された初代インサイトは、軽量なアルミボディ、卓越した空力性能に加えて、直列3気筒1Lエンジンにモーターを組み合わせたパラレルハイブリッドシステムなどにより、当時の世界最高燃費を実現しました。

その後、パラレルハイブリッドシステムは高出力化・高効率化が行われ、ホンダの主要モデルになります。

中でも2009年に登場した2代目インサイトは戦略的な価格設定でも話題になり、ハイブリッドの普及に大きく貢献しました。

【2】第2世代は2012年の「スポーツハイブリッドシステム」です。

SPORT HYBRID i-DCDのイメージ画像画像引用元:ホンダ

走りと燃費を高次元で両立させる新世代パワートレーン技術である「アース・ドリームス・テクノロジー」のひとつとして、ホンダは車のサイズや個性に合わせた3種類のハイブリッドシステムを新開発。

  • 小型車には1モーターのi-DCD
  • 中型車には2モーターのi-MMD
  • 大型車・スポーツモデルには3モーターのSH-AWD

を設定し、各システムの特徴を活かしたモデル構成を展開しました。

【3】そして2019年に第3世代目として登場したのが「e:HEV」です。

「e:HEV」は2019年に発売された4thフィットから展開を始め、スポーツハイブリッドシリーズの中で最も可能性・発展性があるとして他車にもシリーズ展開されることになりました。

システムの基本的な構造・考え方はi-MMDと同じですが、よりコンパクトでより高効率、そしてよりドライビングファンを目指した進化を続けています。

「e:HEV」の3つのハイブリッドシステム

「e:HEV」は駆動用モーターと発電用モーターの2つのモーターを備えた2モーター・ハイブリッドです。

駆動用モーターは動軸と直結しており、発電用モーターはエンジンと直結した構造になっています。

「e:HEV」にはこれらを賢く使い分ける3つのドライブモードがあり、走行状況に合わせて自動で切り替わる仕組みになっています。

モーターとエンジンそれぞれの長所を引き出し、もっとも効率よく、かつ気持ちよく走れるように制御してくれるのが特徴です。

▼3つのハイブリッドシステム▼

EVモード

バッテリーからの電気によりモーターのみで走行。エンジンを止めて走るためガソリンを使わずに電気自動車として走行が楽しめます。

EVモードの図解

ハイブリッドモード

エンジンの力で発電した電力で走行用モーターを駆動。加速時にはバッテリーからの電力を合わせて走行用モーターで走り、パワフルな加速が楽しめます。

ハイブリッドモードの図解

エンジンモード

エンジンの得意領域である高速クルーズ時にエンジンと車輪を直結し、エンジンの力で走行。燃費を抑えながら高速走行が可能です。

エンジンモードの図解画像引用元:ホンダ

低速走行が主体となる日常シーンのほとんどでは「EVドライブモードとなり、バッテリーからの電気によりモーターのみで走行します。

この時エンジンは止まったままなので、ガソリンを使うことがありません。エンジン音もなく静かで、レスポンスがよく力強い走りを楽しめます。

強めに加速したいときには、エンジン力で回した発電用モーターで充電した電力を使って走行用モーターでタイヤを駆動するハイブリッドドライブモードに切り替わります。

さらに、モーターよりもエンジンで走行したほうが効率のよい高速クルーズ時には、エンジンで直接タイヤを駆動するエンジンドライブモードになります。

これらの組み合わせにより、低速から高速まであらゆるシーンにおいて優れた効率を実現しています。

加速感を操る「ドライブモードスイッチ」

ドライブモードスイッチの画像画像引用元:ホンダ

センターコンソールには加速感を操作できる「ドライブモードスイッチ」が付いています。

走行中にこのスイッチを上下にスライドさせるだけで、「NORMAL」「SPORT」「ECON」という3つの異なる加速モードに切り替えが可能です。

3つのドライブモード

  • NORMALモード:一般道で快適・スムーズで上質感を感じる走り。
  • SPORTモード:ワインディングで俊敏・ダイレクトな加速を感じる走り。
  • ECONモード:高速道路でなめらかな高速クルーズを楽しむ走り。

3つのドライブモードの円グラフ画像引用元:ホンダ

「何と言っても操作のしやすさが魅力で、運転しながらドライブモードを簡単に選択できる」と現ユーザーからも評価の高い機能です。

また、「普段は経済面を考えてECONモードでEV感を楽しみ、休日はSPORTモードで爽快な加速感やエンジン音を楽しんでます。」とのようにシーンや気分に合わせてお好みの加速感にアレンジする事ができます。

減速感を操る「減速セレクター」

また、ハンドルに付いた「減速セレクターレバー」では、減速感の操作も簡単に行えます。

レバーの切り替えでアクセルオフ時の減速感を4段階で調節して楽しむことができます。

4つの減速フィールの図解画像引用元:ホンダ

ひどい渋滞等、ノロノロ運転が長時間続くときにとても便利なこの機能。

シフトレバーを下げてDレンジからBレンジに切り替えると、ゆっくりとアクセルを緩めるだけで、ブレーキペダルを踏まなくてもほぼ停車寸前まで減速することができます

さらに、車が流れる速度などに応じて減速度を小さくするなど、状況に応じた設定も可能です。

「坂が多い地域に住んでいるので、減速感を変えられる機能は非常に役立つと思います。」と、減速セレクターは安全性の向上が嬉しいという感想が多くありました。

また、ヴェゼルはアクセルを踏んでいなくてもクリープ現象で車両が進むため、完全に停止するにはブレーキペダルを踏む必要があります。

しかし、停止状態をキープする「オートブレーキホールド」機能を使えばペダルを踏み続ける必要がなく、長時間の走行時の負担を軽減させてくれます。

リアルタイムAWD

さらに「e:HEV」は、リアルタイムAWDと合わさることで〈走る・曲がる・止まる〉のすべてにおいて高い安心感を実現します。

リアルタイムAWD

リアルタイムAWDとは?

リアタイヤをプロペラシャフトで直結した、独自のセンタータンクレイアウトシステム。

リアに小さなモーターを配置するシステムに比べ大トルクをプロペラシャフトでリアに伝えて駆動することで、発進から高速走行まで圧倒的な走破性を実現。

この「リアルタイムAWD」は路面・車両状態を判断し、瞬時に四輪の駆動力を最適に配分するため、前輪の空転が抑えられ安定した走行が可能になります。

四輪の駆動状況はマルチインフォメーション・ディスプレーでモニタリングすることができます。

そこにアジャイルハンドリングアシスト機能が協調することで、走りに驚くほどの安心感が生まれます。

アジャイルハンドリングアシスト

運転者のステアリング操作に応じて、前輪に軽いブレーキがかかることで、車両の動きを滑らかにし、安定感のあるコーナリングを可能とする機能。

この機能はカーブに差し掛かるとライントレース性を向上させるような減速をアシスト。

カーブの終わりでは前後の駆動力を最適に配分し、安全性と軽快性を両立させた加速をサポートします。

アジャイルハンドリングアシスト機能の図解画像引用元:ホンダ

想定したラインを安定してトレースできるため、悪天候時や雪道など不安定な足場でのカーブでよりその効果を発揮します。

実際に、ヴェゼル現ユーザーからは

「しっかり地面を掴んで走っているような感覚で、安定感がある。」

「坂道での発進時に後輪からぐっと押し出される力強さが良かった!」

とのように、常時四駆の安心感と悪路での突破性で高い評価を得ています。

さらに、国内ホンダ車で初の「ヒルディセントコントロール」機能を搭載

この機能は、滑りやすい路面や荒れた路面、急勾配の下り坂でもボタン一つで約20km/hから約3km/hの低速間で設定された車速にキープします。

ヒルディセントコントロール画像引用元:ホンダ

坂道でのブレーキの踏みすぎによるスリップを低減させ、これによりドライバーはステアリング操作に集中することができます。

新型ヴェゼルはガソリン車も高性能

自動車のエンジンにガソリンを注ぐ様子画像引用元:istock

ここまでハイブリッド車の「e:HEV」の魅力を紹介してきましたが、新型ヴェゼルではエントリーグレードの「G」でのみガソリン仕様車も選択が可能です。

ひとつのグレードにしか搭載されていないと聞くと、ホンダはガソリンエンジンには力を入れていないのではないかと感じる方もいるでしょう。

しかし決してそんなことはありません。

この章では新型ヴェゼルのガソリン車の特徴や、ガソリン車ならではの魅力を紹介していきます。

新型ヴェゼルのガソリン車の特徴

新型ヴェゼルのガソリン車には、先代モデルのユニットから大きく進化した新開発のエンジンが搭載されています。

ヴェゼルのシフトレバーの写真画像引用元:ホンダ

118馬力を発生する1.5リッターの4気筒エンジンは、日常での使いやすさを考慮した素直なセッティングを意識して開発されました。

安定してスムーズに走る、曲がる、止まるなど、ストレスのない走行を可能にしています。

そこに組み合わせるCVTも高性能な新タイプのものを採用。

CVT特有の”加速時のすべり感”を抑制するとともに、アクセルペダルの踏み込みに対する加速の制御など、操作に対して素直なレスポンスを行い、ドライバーがコントロールしやすい加速感を実現しました。

さらに全開加速時には有段トランスミッションのような疑似的なシフトアップをし、強い減速時にはシフトダウンをして減速をアシストする制御なども組み込まれています。

これらで構成されるパワートレーンは、大人数で険しい山道を登り続けるといった場面には対応が難しいものの、街中での日常的な使用や家族でのちょっとしたお出かけには十分な性能を発揮します。

ガソリンエンジンならではのメリット

ガソリン車のメリットは価格面だけだと思いがちですが、それ以外にもガソリン車ならではのアドバンテージがいくつかあります。

まずひとつ目は、FF仕様車での乗り心地のよさです。

ハイブリッド仕様のFF車は、先代モデルに比べると快適性が高まっていますが、スポーティな雰囲気を与える意味もあってか衝撃を吸収するサスペンションがややハードな設定になっています。

ハイブリッド仕様はFFと4WDとで仕様が異なり、わずかな差ではありますが乗り心地のよさにおいては、快適性を重視した4WD仕様に劣ると言わざるを得ません。

一方ガソリンエンジンを搭載する「G」グレードは、FFでも乗り心地優先のサスペンション設定を採用。

ハイブリッドのFF車に比べ凹凸のある路面でも車体の揺れが少なく快適で、特に後部座席ではよりその違いが感じられます。

小さなお子様をチャイルドシートにのせたい方も安心です。

もうひとつのメリットは、軽快な操作性です。

同じFF同士で比べると、「e:HEV X」は1350kgもあるのに対し、「G」は1250kgと100kg軽い設定になっています。

たかが100kgと思うかもしれませんが、この100kgの差が軽やかな操作性を作ります。

ハンドル操作に対してより機敏に反応して軽やかに曲がってくれるため、加速はもちろん、コーナリングやブレーキングなどの全体的なクルマの動きがハイブリッド仕様よりも軽快に行えるようになります。

ガソリン車は「乗り心地のよさ」「軽快な操作性」が魅力

新型ヴェゼルの燃費性能

数字が書いてある書類と眼鏡画像引用元:istock

パワートレインの性能の高さはおわかりいただけたかと思いますが、実際の燃費はどうなのでしょうか。

ハイブリッド・ガソリンそれぞれのカタログ燃費を紹介します。

ハイブリッド車のカタログ燃費

ハイブリッド仕様のカタログ燃費は以下の通りです。

▼カタログ燃費【ハイブリッド車】(km/L)

 FF4WD
JC08モード30.426.4
WLTCモード24.8(25.0)22.0
市街地モード24.5(24.7)21.8
郊外モード26.7(27.1)23.7
高速道路モード23.8(23.9)21.1

※e:HEV Xは()内の数値です。

3グレード間の違いはほとんどなく、FF車はもちろん4WD車でも驚きの低燃費を誇ります。

最も低い数値でも20km/Lを優に超え、最高では30km/L台に乗っており同クラスでもトップレベルの燃費性能であることがわかります。

ガソリン車のカタログ燃費

一方、ガソリン仕様のカタログ燃費は以下の通り。

▼カタログ燃費【ガソリン車】(km/L)

 FF4WD
JC08モード
WLTCモード17.015.6
市街地モード12.812.1
郊外モード17.716.2
高速道路モード19.217.3

ハイブリッドと比較すると低い数値に見えますが、FF・4WDのどのモードでも穴がなく安定した燃費性能を発揮してくれます。

新型ヴェゼルの環境性能

新型ヴェゼルは上記の優れた燃費性能により、環境性能でも高い水準を実現。

中でも下記の車種はエコカー減税の「2030年度燃費基準」に対応しています。

▼燃費基準達成車

  • 「e:HEV X」FF車
  • 「e:HEV Z」FF車
  • 「e:HEV PLaY」

▼燃費基準90%達成車

  • 「e:HEV X」4WD車
  • 「e:HEV Z」4WD車

さらに、すべての車種において「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」を達成しています。

エコカー減税:環境性能に優れたクルマに対する、自動車税・自動車重量税が軽減される優遇措置。

2030年度燃費基準:2020年1月に公布された「エネルギーの使用の合理化等に関する法律施行令の一部を改正する政令」にもとづき、2030年度までに達成すべき目標基準値として策定された燃費基準。

ハイブリッドとガソリンどっちを選ぶ?

充電する赤い車とガソリンを補充する青い車のイラスト画像引用元:istock

ハイブリッド車だけでなくガソリン車も優秀なら実際どっちを選べばいいの?という方に向けて、条件別におすすめのタイプをご紹介します。

ユーザー人気はハイブリッドが圧倒的

現在のユーザー人気では、圧倒的にハイブリッド車が人気です。

ホンダが2021年5月25日に発表した発売後1か月の販売台数32,000台のうち、ハイブリッド車がなんと約94%

選択可能なグレードの関係もあってかハイブリッド車が全体のほとんどを占めており、ガソリン車のGグレードは約6%と少ない結果となっています。

新車人気の高さは売却時のリセールバリューの高さに影響するため、定期的に乗り換える方はハイブリッドにしておくと安心です。

高い走行性能やグレードの豊富さなら断然ハイブリッド車

ハイブリッド車の「e:HEV」は、雪国でも安心の抜群の駆動力シーンに合わせて自在に操れる様々なモードが魅力。

価格以上の性能を有しているのはもちろんですが、それにより実現した低燃費により結果的に購入後のランニングコストを抑えることが可能です。

さらに、ハイブリッド車にはパノラマルーフ標準装備で専用デザインを採用したツートンカラーの「e:HEV PLaY」も用意されています。

ヴェゼル車内から見たパノラマルーフ画像引用元:ホンダ

ただ乗るだけでなく、選ぶ楽しみや乗る楽しみを求める方はハイブリッドを選んでまず後悔することはないでしょう。

低コストなガソリン車はFF選択で強みを発揮

「G」と「e:HEV X」では約40万円の差があるため、価格を出来るだけ抑えたい方はガソリン車がおすすめです。

特にFF車には先述のように「乗り心地のよさ」と「軽快な操作性」というガソリン車ならではの利点もあります。

その他の性能も従来のガソリン車にはない高い水準になっており、日常使いがほとんどという方は安心してお乗りいただける装備を備えています。

まとめ:新型ヴェゼルの魅力を体感するなら「e:HEV」搭載のハイブリッド仕様がおすすめ

2代目となる現行の新型ヴェゼルは先代のよさを受け継ぎつつ、新たに2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用したことで、ハンドリングや乗り心地など走りの質を向上させました。

ガソリン車に比べると価格はアップするものの、装備・性能・快適性・ランニングコストと様々な面でメリットが豊富にあります。

ハイブリッドとガソリンでお悩みの方は、ガソリン車にこだわりがある!というわけではなければ、ぜひハイブリッド車で「e:HEV」の魅力を体感してみてください。

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また、当店は購入後も充実したアフターサービスで快適なカーライフをサポートいたします。

スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

ABOUT ME
小笠原 高志
営業部所属 資格:三級自動車整備士 自動車保険募集人資格  自動車営業18年、このうち6年間は整備士としても業務に携わる。 オールメーカー新車・中古車を販売してきた経験を活かし、 クルマに関するお役立ち情報を発信しています。