目次
ムーヴキャンバスは2016年に誕生したダイハツが販売している人気の軽自動車です。
2022年7月にフルモデルチェンジされ、新型にはデザインとコンセプトの異なるふたつのシリーズである「ストライプス」と「セオリー」が設定されました。
機能面ではユーザーからの要望の高かったターボエンジン搭載モデルが追加され、今までターゲットとしていた女性に加え、男性ユーザーへの広がりが意識されています。
本記事では新しくなった新型ムーヴキャンバスの燃費性能について、注目のターボエンジンに焦点を当てて詳しく紹介します。
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ムーヴキャンバスってどんな車?
軽自動車市場に“可愛い系ワゴン”という新しいスタイルを開拓したムーヴキャンバスは、今回のモデルチェンジによって性能面が大幅に進化。
見た目だけじゃない新型ムーヴキャンバスの魅力ポイントを紹介します。
2つのモデルと3つのグレード
新しくなった新ムーヴキャンバスは、デザインコンセプトの異なる2つのモデルにそれぞれ3つのグレードを用意した全6つのグレードというわかりやすい構成になっています。
デザインで選べる2つのモデル
新型ムーヴキャンバスには、初代の可愛らしさを継承しながら異なる世界観を持つふたつのモデルが設定されました。
▼ポップで華やかな【ストライプス】
「ストライプス」は基本のテイストは先代モデルと大きく変えず、ムーヴキャンバスらしい可愛らしさを感じられるポップなデザイン。
「わたしたち似てるよね。」をキャッチフレーズに、等身大志向の若年層が共感できるクルマをコンセプトに設定されました。
従来の可愛らしさを引き継ぎながらも、すっきりと洗練させた印象です。
▼おとなレトロな【セオリー】
新型ムーヴキャンバスのもうひとつのモデルである「セオリー」は、これまでのムーヴキャンバスのイメージを大きく変え、上質で落ち着いた世界観を採用しました。
主に女性やファミリーをターゲットにしていた先代に、今回男性ユーザーも意識した落ち着いたモノトーンカラーのセオリーを追加。
それにより、新型ムーヴキャンバスではより幅広いニーズに対応可能になりました。
搭載装備によって選べる3つのグレード
搭載装備の違いで、『X』・『G』・『Gターボ』の3つのグレードが用意されています。
▼エントリーグレード『X』
エントリーグレードの『X』は、とリーズナブルな価格設定ながらも、「スマートアシスト」搭載で安心の安全性能。
さらに他車では上級グレードから採用されることが多い「両側パワースライドドア」が標準搭載され、エントリーグレードとは思えない高い利便性を有しています。
2WD:1,496,000円/4WD:1,622,500円
▼上級グレード『G』
上級グレードの「G」は新型ムーヴキャンバスの本命ともいえるグレードです。
ドライバーや家族を守る高度な安全性能はもちろん、「パワースライドドアウェルカムオープン機能」や「置きラクボックス」などの日々のドライブをより快適にする装備が充実。
エクステリアにはメッキサイドガーニッシュも追加され、性能面だけでなく外観もこだわっています。
2WD:1,672,000円/4WD:1,798,500円
▼ターボ搭載の新グレード『Gターボ』
今回のモデルチェンジの最大の注目ポイントでもあるターボエンジンを新搭載したグレード。
セオリーの設定で男性を意識したデザインを採用したように、機能面でもターゲット層を広げました。
ターボエンジン搭載に合わせて安全性能も追加されており、「G」に比べて121,000円高いものの、動力性能の向上を考えればお得な価格設定になっています。
2WD:1,793,000円/4WD:1,919,500円
これらの組み合わせにより、新ムーヴキャンバスは全6つのグレードから選択可能です。
- ストライプス・X
- ストライプス・G
- ストライプス・Gターボ
- セオリー・X
- セオリー・G
- セオリー・Gターボ
可愛いからかっこいいまで充実したカラーラインナップ
新型ムーヴキャンバスには初代の可愛らしさを継承しながら異なる世界観を持つふたつのシリーズが設定されています。
ムーヴキャンバスの2つのモデル
●従来の可愛らしさを引き継ぎながらもすっきりと洗練させた『ストライプス』
●これまでのイメージを一新した上質で落ち着いた世界観の『セオリー』
それぞれ異なるカラー設定になっており、ストライプスはメインカラーにシャイニングホワイトパールのラインが入ったツートーン。
セオリーはメインカラーのみのシンプルなモノトーンを採用。
メインカラーは全部で10色で、共通カラーが5色・ストライプス専用カラーが3色・セオリー専用カラーが2色の内訳になっています。
ストライプスのボディカラー
ストライプスのメインカラーは次の8色で、★マークはストライプ専用カラー。
これら全てにシャイニングホワイトパールのラインアクセントが入っています。
- スムースグレーマイカメタリック
- サンドベージュメタリック
- ファインミントメタリック★
- アプリコットピンクメタリック★
- シトラスイエロークリスタルシャイン★
- ファイアークォーツレッドメタリック
- レーザーブルークリスタルシャイン
- レイクブルーメタリック
ルーフ・ボンネット・フロントグリル・ボディ下部を塗り分けた特徴的なストライプは、ムーヴキャンバスの開発に合わせて採用された専用デザイン。
そのためムーヴキャンバスといえばこのデザインを思い浮かべる方も多い、トレードマーク的なカラーリングです。
インテリアカラー
▼ブルーのサイドアクセントが特徴的なライトグレーのファブリックシート
▼ブラックを使用したハンドルやセンターコンソール/ホワイトを使用したインパネやドアリム
セオリーのボディカラー
大人なおしゃれをコンセプトに設定されたセオリーにはシンプルなモノトーンを採用し、カラーも落ち着いた色味を揃えました。
全7色のうち、★マークの2色がセオリー専用カラーです。
- シャイニングホワイトパール★
- ブラックマイカメタリック★
- スムースグレーマイカメタリック
- サンドベージュメタリック
- レイクブルーメタリック
- ファイアークォーツレッドメタリック
- レーザーブルークリスタルシャイン
定番の白・黒から個性的なレッドまで幅広いバリエーションを用意。
今回新しく追加されたターボエンジン搭載グレード「Gターボ」と組み合わせれば、一層様々なシーンで新型ムーヴキャンバスでのドライブを楽しむことが出来ます。
自分好みのスタイルを作れる豊富なアクセサリーパーツ
新型ムーヴキャンバスには、雰囲気で選べる3つのアナザースタイルパッケージが用意されています。
ストライプスにはガーリーな可愛さで癒される「リラックススタイル」。
セオリーには、上品でキレイめな雰囲気の「エレガントスタイル」と、クラフト感を漂わせ渋くキメる「ビタースタイル」を設定。
さらに上記の基本パッケージにプラスして、ワンランク上のアレンジが楽しめるスタイル専用の追加パーツもあり、こちらは好みに合わせてひとつひとつチョイスすることが出来ます。
▼【ストライプス】リラックススタイル
ガーリーな可愛さで、キュンと癒される「リラックススタイル」。
4つのメーカーオプションアイテムと6つのディーラーオプションがセットになっており、パッケージ価格で税込84,964円で装着可能です。
エクステリアはストライプスの全カラーに使われているパールホワイトのパーツで揃え、ツートーンを強調。
全体のホワイトの割合が増えたことで、より華やかかつ可愛らしい外観になります。
インテリアにはライトウッド調のパネルを採用し、暖かみをプラスしました。
ホワイトとベージュでコーディネートしたキャンバスに癒されて、心もからだもリラックス出来るスタイルです。
▼【セオリー】エレガントスタイル
上品で落ち着いた、キレイめな雰囲気の「エレガントスタイル」。
2つのメーカーオプションパーツと8つのディーラーオプションパーツの計10個のパーツがセットになっており、価格は税込118,800円です。
エクステリアの各所に散りばめられたメッキパーツがエレガントな雰囲気を演出。
セオリーのシックなボディカラーとの相性バツグンで、高級感を一段と高めることが出来ます。
またブラウンとネイビーでまとめられたインテリアには光沢感のあるダークブラウンを追加。
落ち着いた空間の中で上品な輝きがアクセントとなり、ぐっとおしゃれな印象になります。
▼【セオリー】ビタースタイル
クラフト感を漂わせ渋くキメる「ビタースタイル」。
3つの中で最多のパーツを使用しているスタイルで、12個のメーカーオプションパーツと6個のディーラーオプションパーツの計18のアイテムパッケージです。
しかし価格は税込120,406円と、アイテム数に対してリーズナブルな設定になっています。
ビタースタイルはムーヴキャンバスをかっこよく乗りこなしたい方にイチオシのスタイルです。
クールな重厚感が特徴のブラックマイカでドレスアップされたボディは、人気のSUVを思わせる大人のカジュアルスタイルに。
レジャーシーンでもぱっと目を引く存在感があり、ターボエンジン搭載の「Gターボ」と組み合わせておしゃれにお出かけを楽しむのがおすすめです。
他にもインテリアパネルセットやLEDイルミネーションパックなど様々なオプションアイテムが充実しており、ムーブキャンバスを自分好みの一台にフルコーディネートすることが出来ます。
新ムーヴキャンバスの燃費性能
新ムーヴキャンバスのカタログ燃費
燃費とはガソリン1リットルで走行可能な距離のことです。
数字が大きいほど長い距離を走行できることを意味するため燃費がいいと判断できます。
新型ムーヴキャンバスのカタログ燃費は以下の通り。
▼『X・G』カタログ燃費
2WD | 4WD | |
WLTCモード | 22.9km/L | 21.6km/L |
市街地モード | 20.5km/L | 19.5m/L |
郊外モード | 24.2km/L | 22.8km/L |
高速道路モード | 23.3km/L | 21.9km/L |
JC08モード | 25.7km/L | 24.7km/L |
「X」と「G」はどちらも自然呼気エンジンを搭載しており、燃費性能に違いはありません。
4WDの市街地モードを除いて20km/Lを軽く超え、軽自動車の中でもトップクラスの低燃費です。
▼『Gターボ』カタログ燃費
2WD | 4WD | |
WLTCモード | 22.4km/L | 20.9km/L |
市街地モード | 19.9km/L | 18.6m/L |
郊外モード | 23.7km/L | 22.1km/L |
高速道路モード | 22.8km/L | 21.3km/L |
JC08モード | 25.2km/L | 24.5km/L |
「Gターボ」はターボの力を使用したターボのエンジンを搭載。
ターボエンジンは大きな火力を使用するため燃費はどうしても悪くなってしまっていましたが、ムーヴキャンバスの「Gターボ」は自然呼気エンジンとほとんど変わらない数値を実現しました。
2WDと4WDは駆動方式の違いで、「運転のしやすさ・悪路走行のしやすさ」といった、車の走行性能に関わってくる大事な部分です。
2WD
4つのタイヤのうちエンジンの力で回転するタイヤが2つある車。
2WDには2種類あり、前の2つのタイヤを駆動するFFと、後ろの2つのタイヤを回転させるFRがあります。
ムーヴキャンバスの2WD車は前のタイヤを回転させるFFです。
4WD
4つのタイヤすべてがエンジンの力で回転するクルマです。
積雪が多い地方や急な山道などの走行に向いていて、すべりやすい道での発進や加速性能が高く、高速走行も安定。
しかし4WDは総重量が重くなるため、2WDより燃費は少し下がります。
どのような走行シーンが多くなるかを考慮したうえで2WDと4WDのいずれかを選び、燃費をチェックするようにしましょう。
▼JC08モード▼
JC08モードはWLTCモードより前から使用されている、日本独自の燃費の試験方法。
精度はあまり高くはなく、実燃費は全車平均でJC08モード燃費より2割程度低下するとされている。
▼WLTCモード▼
WLTCモードは国際的な試験方法。
市街地モード・郊外モード・高速道路モードといった3つの走行モードがあり、平均的な時間配分で設定。
市街地モードは信号での停止や渋滞を想定した低速走行、郊外モードでは信号や渋滞が少ないことを想定。
カタログにはそれぞれの走行モードごとの燃費が表示されており、JC08モードよりも実際の使用状態に合わせて比較しやすいことが特徴。
ターボモデル追加で山道にも対応可能に
ガソリンエンジンには「自然呼気エンジン」と「ターボエンジン」の2つの種類があり、従来のムーヴキャンバスには自然呼気エンジンが使用されていました。
しかし今回のモデルチェンジで、ターボエンジンを使用したグレード『Gターボ』が追加され話題となっています。
いまいち違いがわからない方もいらっしゃるかと思いますので、ここでは自然呼気エンジンとの違いやターボエンジンのメリットなどを解説していきます。
ターボエンジンとは
エンジンというのは、シリンダー内に空気と燃料の混合気を吸入・圧縮し、それを爆発させることで出力を得ています。
より多くの空気を取り込むことで、より大きな出力を得られる仕組みです。
自然呼気エンジンとターボエンジンの一番の違いは、”空気を取り入れるためのチャージャー(過給機)が搭載されたエンジンかそうでないか”です。
自然吸気エンジン
自然呼気とは、シリンダー内へと導かれる混合気に何もせず自然の大気圧のままということを指し、そのようなエンジンのことを「自然吸気エンジン」と呼びます。
英訳の「ノーマル・アスピレーション」または「ナチュラル・アスピレーション」から、「NA」と略されることもあります。
ターボエンジン
自然呼気エンジンに、過給機と呼ばれる混合気を作る空気を加圧する機械(ターボ)をプラスしたエンジン。
この過給機により、排気量はそのままでより多くの混合気をシリンダー内に充填することができます。
ターボエンジンは同排気量の自然吸気エンジンより大きなパワーを得られるのが特徴です。
ターボエンジンのメリットとデメリット
ターボエンジンにはメリットとデメリットの両面があるため、それぞれ解説します。
まずターボエンジンの一番のメリットは、自然呼気エンジンに比べて圧倒的に大きなパワーが出せることです。
これまで軽自動車はターボ車の設定がない車種が多く、そのため急な坂道や起伏の激しい山道には乗っていけないという認識が一般的でした。
「母と娘」での車の共有をコンセプトにしていた先代のムーヴキャンバスでもターボエンジンは不要と考え、ターボエンジンの採用は見送られていました。
しかし近年は休日にひとりでドライブを楽しむ人や、子供が出来ても燃費以外の性能が普通車と並ぶまでに向上した軽自動車から乗り換えないというファミリーが増加。
「母と娘」ではなく「家族」のクルマとして選ばれることも意識してコンセプト設計された新型ムーヴキャンバスも、今回のモデルチェンジで父親など男性も乗ることを考慮してターボエンジン搭載車が採用されました。
ターボエンジンの排気量以上のパワーが出ることによる快適な走行性は、特に上り坂での走行で顕著になります。
山道を走る際もスピード落とさずスムーズに走れるので、ターボのあるとないとではストレスの感じ方がかなり異なることでしょう。
キャンプや海水浴、旅行など、街乗り以外の目的で利用する機会が多い方には必須ともいえるメリットです。
また、日本では排気量が大きくなれば自動車が高くなりますが、ターボ車なら税金の安い小さな排気量でも十分なパワーを引き出き出すことができます。
ターボのメリット
✅ターボのパワーで山道でもストレスなく快適な走行が可能
✅排気量以上のパワーにより自動車税の節約が可能
反対にターボエンジンのデメリットとしては、同じ排気量のノンターボ車と比較すると購入時の車両価格が高くなることがひとつ。
新型ムーヴキャンバスの「G」と「Gターボ」を比較すると、価格差は121,000円。
「Gターボ」にはターボエンジン以外にも運転支援機能が加わっているため、ターボ搭載による正味価格差は約70,000円ほどになります。
また前項のカタログ燃費でわかるように、通常よりも多くのエネルギーを使用することとなるターボは燃費面で少し劣るため、使い方次第ではガソリン代が多くかかることも。
コスト面での負担が生じるため、クルマは日常的に街中でしか使用しないという方はターボ非搭載車で充分かと思います。
ターボのデメリット
✅購入価格やガソリン代でコスト面に負担がかかってしまう
新型ムーヴキャンバスのターボエンジンの特徴
新型ムーヴキャンバスのターボエンジンには、ダイハツの既存のターボ車でも高スペックとして定評がある「KF型水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボエンジン」を搭載。
最高出力47kW(64PS)/6400rpm、最大トルク100Nm(10.2kgfm)/3600rpmを発生させ、これまでにはない力強い加速感を実現しました。
さらにこのターボエンジンはダイハツの新世代のトランスミッション「D-CVT」と組み合わせることで、燃費性能も大幅に向上。
FF車のWLTCモード燃費では22.4km/Lを達成し、ノンターボ車の22.9km/Lに引けを取らない高い省燃費性能を得ています。
この「D-CVT」については、次章の次世代のダイハツにおけるクルマづくりの考え方である「DNGA」の紹介の中で詳しく解説していきます。
『DNGA』に基づくプラットフォームを採用
ターボエンジン搭載車の採用と並んで新型ムーヴキャンバスの走行性能の向上に大きな影響を与えているのが、「DNGA」による新開発のプラットフォームです。
「DNGA」は2019年にタントで初めて導入された、次世代のダイハツにおけるクルマづくりの考え方。
今回のモデルチェンジを機にムーヴキャンバスにも採用されたので、その内容を詳しく見ていきましょう。
『DGNA』とは?
『DNGA』:Daihatsu New Global Architecture の略で、ダイハツおよびトヨタが生産する小型車の車づくり全体における新しい方針
トヨタが2018年から展開している「TNGA」を基に、この先10年先にわたる軽自動車と小型車の基本性能をより高い水準に引き上げるための手段であるDNGA。
- 良品廉価
- 最小単位を極める
- 先進技術をみんなのものに
という3つの価値にこだわり、日々変化するお客様のニーズに対応するためにダイハツが取り組んだ新たな挑戦です。
DNGAは新しい車の概念である「CASE」に対応した車づくりを設計に織り込んでいます。
CASEとは
- Connected(車両情報通信)
- Autonomous(自動運転)
- Shared& Services(カーシェアや月額利用サービス等)
- Electric(電気自動車)
の頭文字を取ったもの。今後実現するであろう自動車の4つの進化をまとめた略称。
DNGAが重点をおいて掲げているのは、軽自動車や小型車の性能・安全装備などを普通車と全く同じ品質でつくるという目標です。
つまり、シャシーフレーム・サスペンション・パワートレイン・シート・安全装備など、多くの装備が普通車と同じ方法論で製造されるようになります。
これにより、軽自動車と普通車の性能差はボディサイズやエンジン排気量以外ほとんどなくなり、軽自動車のイメージを覆す高パフォーマンスの実現に成功しました。
”生産コストを抑えながらクルマの性能を最大限引き上げられる”ことがDNGAの最大の魅力
『DNGA』で新しく導入された装備
DNGAの考えを基に、新型ムーヴキャンバスはすべてのプラットフォームの構成要素が一新されました。
中でもクルマの性能アップに大きな影響を与えているのが次の4つの新機軸です。
- 軽量高剛性ボディ
- 新型サスペンション
- 新型インジェクションによるエンジン
- D-CVT(デュアルモードCVT)
①軽量高剛性ボディ
サスペンションメンバの形状断点を廃止したことで高剛性・高強度性がアップ。
さらにハイテンション材を使用し、外板・隔壁を薄板化することにより、強度を上げながら以下のような大幅な軽量化を実現しています。
- ボディシェル重量:10%軽量化
- 曲げ剛性:約30%向上
- 車両全体:80kgの軽量化
②新型サスペンション
これまでの軽自動車を超えた「操縦安定感」と「乗り心地」を実現するために、サスペンションジオメトリーを新設計し、ロール剛性up・ばね定数downなど性能を一新。
また前後の着力点をつなぎ、アンダーボディ骨格をスムーズに結合化したことで、サスペンションの応答性を最適化しました。
③新型インジェクションエンジン
新型インジェクションシステムのエンジンを採用し、ガソリンの燃焼状態を改善。
日本初となる「マルチスパーク方式」の導入により火炎伝播速度を高め、効率よく燃焼させることに成功しました。
マルチスパーク(複数回点火)とは、1回の爆発でスパークプラグが火花を2発飛ばす仕組み。
これまでの1発の火花の点火では、火炎核の成長が遅く、ノッキングと呼ばれるガソリンの異常燃焼が発生しやすいという欠点がありました。
2発目を飛ばすことによって火炎核の成長・伝達への移行が速くなり、より効率的な燃焼を実現しました。
また、燃料の噴射方法を「ターゲット噴射」から「スワール噴射」に変更。
スワールとは、ガソリンと空気を混ぜるシリンダー内に発生させる渦のことです。
燃料をシリンダー内の一部に噴射するターゲット噴射から、渦を描くように霧状に噴射させるスワール噴射に変更することで、燃料と空気が混ざりやすくなります。
これによって効率的なガソリンの燃焼が可能になりました。
新開発D-CVTを搭載
一新された構成要素のうち、最も重要な要素が新開発のトランスミッション「D‐CVT」です。
これまでエンジンに組み合わせるトランスミッションにはCVTと呼ばれるベルト駆動だけでエンジンの回転をタイヤに伝えるものを採用しており、今回もノンターボ車にはこちらが使用されています。
しかしターボ車の「Gターボ」のみ、金属ベルト駆動であるCVTにギヤ駆動の機構を組み合わせて幅広い変速レンジを持つ「D-CVT」が搭載されています。
新開発のD‐CVTは従来のCVTにギヤを組み込むことで、より伝達効率の良い「ベルト+ギヤ駆動」が可能となる「パワースプリット技術」を採用。
これにより伝達効率が大幅に向上し、以下のような性能アップを実現。低速域と高速域の両方で力強い走行が可能になりました。
- トランスミッションの変速比幅が約8%向上
- 加速性能は従来比15%向上
- 燃費性能は60km/h走行で従来比約12%・100km/h走行で19%改善
エンジン回転数が少なく済むため静音性も向上しており、環境性能は世界トップの5つ星を獲得しています。
さらに、急こう配や狭い道といった場面において落ち着いて操作ができるよう、適度な操作力と操舵後の戻りのよさを実現するステアリング制御も完備。
ターボ車の力強い走りはそのままに、運転にあまり慣れていない人でも安心して遠乗りが楽しめる安定した走りも魅力ポイントです。
新キャンバスでは、高速道路や不安定な道を安心して運転できる高い操縦安定性を実現。
坂道で思い通りに走行できるスムーズな発進も可能にし、運転操作も自由自在。
燃費をよくするための注意点とエコドライブ
ムーヴキャンバスの新しくなった燃費性能について見てきましたが、燃費はいくつかのポイントに留意するだけで節約も可能です。
ここでは、ぜひ知っておいていただきたい燃費を改善するための注意点やエコドライブについて紹介します。
燃費を改善するための3つの注意点
同じだけ走ってもクルマの状態によって燃費の効率は変わります。
燃費に影響を与える要素は大きく次の3つ。
- タイヤの空気圧
- クルマの重量
- 空気抵抗
これらを日頃注意するだけでも、燃費は簡単に改善することが出来ます。
注意点① タイヤの空気圧
タイヤの空気圧が下がると、燃費が悪化するといわれています。
ガソリンスタンドに給油に行ったときなど、タイヤの空気圧を正しく調整しましょう。
車両指定空気圧は、運転席のドア付近のほか、給油口などに空気圧表示のシールが貼られているので確認できます。
注意点② クルマの重量
重量が重くなることによって、燃費は下がってしまいます。
たとえば、休日に使用したゴルフクラブのフルセットやアウトドアレジャーの道具など重さのある荷物を載せたままにせず、クルマから降ろしましょう。
注意点③ 空気抵抗
クルマの屋根の上にルーフボックスやルーフキャリアなどを載せておくと、重量が増えるだけでなく走行時の空気抵抗も受けて燃費に影響。
使用後は屋根の上に載せたままにせず、クルマから降ろしておくほうが燃費は改善します。
エコドライブで心がけたい10のアクション
燃費改善のためには、運転の仕方も意識してエコドライブの実施を心掛けましょう。
エコドライブとは、ガソリン消費やC02の排出量を減らし、地球温暖化防止につなげるために行うエコな運転方法のことです。
エコドライブを行うことで燃費が向上するため、温暖化防止だけでなく経済的な負担軽減にも効果があります。
ここではエコドライブの10のポイントを紹介しますので、できることからチャレンジしてみてください。
①eスタートを心がける
eスタートとは、おだやかにアクセルを踏み込んで発進することをいいます。
急発進または急な加速はエンジンに負荷がかかってしまうのです。エンジンに負荷がかかると燃焼温度も上がり、CO2などの排出量が増加し環境にも悪影響を及ぼします。
eスタートは最初の5秒で時速20kmを目安にふんわりアクセルを踏みます。それだけで約11%も燃費が改善。家計にも環境にもやさしい運転ができます。
また、eスタートはゆっくりしたアクセル操作で安全運転にもつながるという利点があります。
②加減速の少ない運転をする
加速と減速を繰り返す運転を波状運転といいます。逆に、一定の速度で走行する運転を定常運転といいます。
波状運転は定常運転と比較して燃料消費量が多くなってしまうのです。車間距離を詰めて速度にムラがある運転をしてしまうと、市街地で約2%、郊外で約6%燃費が悪化します。
車間距離に余裕をもち、加減速の機会を減らして定常運転を心がけましょう。交通状況に応じてできるだけ加減速の少ない運転をすることが燃費向上につながります。
③早めにアクセルオフをする
減速時にアクセルをオフにすることでエンジンブレーキを使いましょう。
エンジンブレーキを使うと燃料の供給がカットされるので、約2%燃費が改善します。燃料を消費せずに惰力で走行するため、CO2などの排出を抑えることも可能。環境にやさしい運転が行えます。
停止位置の場所を認識したら、早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキで減速。これを心がけることで燃費が向上します。
走行中の減速や下り坂では、前後方の交通状況に気をつけながら、早めのアクセルオフを意識しましょう。
④エアコンの使用を控えめにする
車内の設定温度が外気温と同じ25℃であっても、エアコンを使用したままであれば約12%燃費が悪化します。
車内と外気温が変わらないのであれば、エアコンのスイッチを切るようにしましょう。
暑い夏場はエアコンの使用が必須という方がほとんどだと思います。燃費を向上させるためには、夏場のエアコンの設定温度は下げすぎないようにするなど注意が必要です。
その日の気象条件に応じて、無理のない温度と風量の調整を行うようにしましょう。
⑤無用なアイドリングをやめる
10分間のアイドリングで、約130ccの燃料を浪費するといわれています。
市街地を1時間運転した場合、信号待ちなどで約20分は停車しているといわれているので、約260ccの燃料を浪費している計算になります。
荷物の積み下ろしや待ち合わせのために駐停車する際は、アイドリングストップでエンジンをこまめに止めて燃料消費を節約しましょう。
無用なアイドリングをやめることでCO2などの排出量も低減します。
⑥暖機運転は適切に行う
2021年現在販売されているガソリン車は暖機運転が不要です。
寒冷地などの状況をのぞき、走りながらエンジンを暖めるようにするウォームアップ走行で充分といわれています。
暖機することで走行時の燃費は改善されます。しかし、5分間暖機すると約160ccの燃料を浪費。つまり、全体の燃料消費量は増加してしまうのです。
特別な状況以外では、暖機運転をせずにすぐ発進するように心がけましょう。
⑦道路交通情報を活用する
例えば、1時間のドライブで道に迷い10分無駄に走行してしまうと、約14%燃費が悪化します。
そうならないためにも、地図やカーナビなどを利用するようにしましょう。あらかじめ行き先や走行ルートを計画すれば道に迷うこともありません。
また、道路交通情報をチェックすることで渋滞を避けることができれば、燃料節約につながります。これは燃料だけでなく時間の節約にもなります。
カーナビやカーラジオなどを活用して、道路交通情報を確認する習慣を身につけましょう。
⑧タイヤの空気圧をこまめにチェック
タイヤの空気圧も燃費に関わりがあります。
空気圧が適正値よりも50kPa(0.5kg/c㎡)不足すると、市街地で約2%、郊外で約4%燃費が悪化するのです。
こまめにタイヤの空気圧をチェックするようにしましょう。定期的なタイヤの点検は安全運転のためにも必要です。
⑨不要な荷物は積まない
いちいち積み下ろしをするのが面倒で、不要な荷物と知っていながら車に積んだままにしているという方は多いのではないでしょうか。
じつは、車に100kgの荷物を載せて走行すると、約3%燃費が悪化するといわれています。
運ぶ必要がない荷物は、きちんと車から下ろすように心がけましょう。
⑩駐車場所に注意する
交通の妨げになる場所に駐車すると交通渋滞をもたらします。
時速40kmから時速20kmに平均車速が落ちると、約31%の燃費悪化に相当。
違法駐車がある道路で走行していると、駐車していた車両の急な割り込みを回避するため加減速を強いられ、燃費が悪化するのです。
違法駐車が多い道路を避けることも大切ですが、違法駐車しているのを見て自分も同じように駐車しないように心がけることで交通環境を良くすることも大切です。
【まとめ】ターボエンジン搭載でドライブがより快適に
新型ムーヴキャンバスはターボエンジンの搭載やDNGAに基づいたクルマ作りによって、これまでのイメージを覆す新しいキャンバスに生まれ変わりました。
基本性能が大幅に向上したことで山道などの険しい坂道でも力強い加速感を発揮。
キャンバスならではの可愛い見た目で、ドライブやキャンプをおしゃれに楽しむことが出来ます。
しかしターボエンジンにはメリットとデメリットの両面があるため、どちらにすべきか迷っている方は一度オニキス神戸のスタッフにご相談ください。
丁寧なカウンセリングを行い、お客様の生活スタイルに合った一台をご提案いたします。
さらにオニキス神戸では自動車にかかる費用7年間分すべてコミコミで人気の軽自動車が購入できるマイカーリース「フラット7」など、お得なお支払プランも豊富にご用意しております。
購入時や購入後のアフターサービスも充実しておりますので、安心してお気に入りの一台をお買い求めくださいませ。
皆様のご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。