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現在販売されている自動車の中でもSUVにカテゴリーされるクルマが非常に人気となっております。
この現在のSUVブームの火付け役となったのが、トヨタから販売されている【RAV4】です。日常とレジャー両方のシーンに合致した車として、発売当初から爆発的な人気を獲得しました。
ここでは2021年12月にマイナーチェンジをした新型RAV4について、変更点や価格情報をご紹介していきます。
合わせて、RAV4が愛される理由も解説させていただきます。
トヨタの大人気SUV RAV4 これまでのマイナーチェンジを含めてご紹介
1994年に初登場
トヨタから発売されている大人気SUV車、RAV4。
実は1994年から販売されていたのは御存知でしょうか?発売当初は5ナンバーサイズ、車幅1.69mのサイズでした。
現在販売されているRAV4のサイズよりかなりコンパクトなサイズであり、排気量も2,000㏄と現在の2,500㏄と比べてもコンパクトなエンジンでした。
爆発的な人気を誇っておりましたが、特に需要の高かったのが北米市場だったため、そちらのニーズに合わせていく形でサイズ・エンジン共に大型化していった経緯があります。
2013年 日本国内での販売を取りやめ
そんなRAV4ですが、何故日本国内で現行モデル以外の車を見かけないかというと、2013年の4代目RAV4のフルモデルチェンジと同時に、日本国内での販売を取りやめたためです。
この当時はSUV車の人気が低く、海外需要のみに偏っていた事が理由でした。
同時期にホンダの同クラスSUV車、CR-Vも同じ道を辿っていきましたが、今はVEZELとなって親しまれております。
SUV車の需要が高まり、国内での販売再開
- デザイン性
- アウトドアライフの普及
- 技術革新での燃費性能向上
等の理由から、徐々にSUV車の需要が高まり、現在は国内でのRAV4の販売が再開。
今回マイナーチェンジを迎えたRAV4は5代目となり、2019年から国内で販売されている車となります。
久しぶりの国内販売モデルとなるため、完全に新しい車と認識されている人も多いかとおもいます。
発売後は順調に販売台数を伸ばし、国内SUV販売ランキングでも常に上位をキープし続けている大人気車種となりました。
2020年8月のマイナーチェンジを経て、この度2021年12月1日、2度目のマイナーチェンジを迎えました。
最新型RAV4の2021年マイナーチェンジ情報をご紹介
2021年 新型RAV4に追加採用された新機能はコレ
2021年に新型RAV4に追加された新機能は次の5つです。
【バックガイドモニター】全グレード標準装備
マイナーチェンジ前はXなどのベースグレードではオプション設定でしたが、この度のマイナーチェンジにて標準装備となりました。
一部の上級グレードは全方位バックガイドモニターとなります。
【ブラインドスポットモニター】標準装備
車線変更時の後方確認をレーダーを使って検知してくれるシステムは、サイドミラーの死角を補ってくれる便利な機能です。
※Xグレードのみメーカーオプション設定
【シートベンチレーション】標準装備
シートベンチレーションとは、夏場の暑い時期にシートから送風が出る事により、籠った熱を排出し涼感を得られる機能の事です。
RAV4にはシートヒーターとシートベンチレーションの両方の機能が備わっております。
また、シートの座面だけでなく背もたれでも効果を発揮するので、とても快適な装備です。
※Xグレードのみ設定なし
全グレード共通、室内灯のLED化
ルームランプ・フロントパーソナルランプ・ラゲージルームランプの全てを白色LEDへと変更。特にレジャー使用時には抜群の使い勝手を体感できます。
フロントフォグランプのLED化
マイナーチェンジ前まではハロゲンライトでしたが、この度フォグランプ標準装備グレード車は全てLEDライトとなりました。
※Xグレードのみディーラーオプション設定
2021年 最新マイナーチェンジ後の価格変更
全グレード通して、販売価格が値上がりしております。
マイナーチェンジ前と比較すると、
- X系グレードが約3万円
- G系グレードが約6万円
- Adoventure系グレードが約18万円
の値上げとなっております。
▼マイナーチェンジ後の価格設定(2021年12月)▼
2021年 Adventureグレードに待望のハイブリッド車が登場
今回のマイナーチェンジで、RAV4ファン待望のAdventureグレードへのハイブリッドが設定されました。
RAV4の中でもオフロードを意識したパッケージングのAdventureグレードに2,500㏄のハイブリッドエンジン・電気式4WDシステム:E-Fourを搭載。
走破性と優れた旋回性能の獲得とコンピュータ制御による燃費の向上がプラスされました。
2021年12月マイナーチェンジ 最新のRAV4|外観をご紹介
今回のマイナーチェンジでは、ハイブリッドにAdventureグレードが設定されただけでなく、外観のデザインも変更点がございます。
ハイブリッド車・ガソリン車によって、内容がことなりますので、ここではわかりやすくご紹介させていただきます。
RAV4(ハイブリッド車)・RAV4(PHV車)はライトの意匠変更
●【ハイブリッドモデル】はコの字型のアイラインが入ったLEDヘッドライトでアイラインが状来以上に強調されたフォルムとなりました。
また、ハロゲンフォグライトがLEDフォグライト(ハイブリッドXグレードを除く)に変更され、視界性能が大幅強化されております。
LEDデイライトも装着されるので、フェイスの精悍さが増して見えます。
●【ガソリンモデル】では、一直線に伸びるLEDラインとメッキ加飾によるヘッドライトを採用。
フォグライトはハイブリッドモデル同様、LEDライト(Xグレードを除く)に変更されております。
LEDデイライトも装備されているため、優れた視認性が確保されております。
マイナーチェンジでアルミホイールに変化
グレード別、以下の全4種類のアルミホイールをご紹介します。
- Adventure専用ホイール
- G-Zパッケージ専用ホイール
- Gグレードのホイール
- Xグレードのホイール
アルミホイールによって、インチ(タイヤサイズ)も異なりますので、しっかりとチェックしましょう。
新型RAV4のカラーバリエーションをご紹介
マイナーチェンジでカラーバリエーションは全11色から9色に変更となりました。
廃止されたカラーは全てAdventureグレード専用の3色。
- アッシュグレーメタリック×アティチュードブラック
- アッシュグレーメタリック×グレーメタリック
- アッシュグレーメタリック×シアンブルーメタリック
代わりにこちらの1色が追加されました。
- アッシュグレーメタリック×グレイッシュブルー
新色アッシュグレーメタリック×グレイッシュブル-2トーンカラー
2021年12月のマイナーチェンジのNEWカラーとして登場したのが、『アッシュグレーメタリック×グレイッシュブルー』の2トーンカラーです。
ルーフはアッシュグレーの明るいシルバー色で、ボディーが空色のAdventure専用カラーです。
キャンプなどのアウトドアにピッタリなカラーリングとなっております。
カラーバリエーション全9色を紹介
カラーにつきましては、グレードによって選択の可否がございます。
また、カラーによって別途費用が発生するオプションカラーありますので、こちらで細かくご紹介させていただきます。
▼Adventure専用カラー▼
●アーバンカーキ
●アッシュグレーメタリック×アーバンカーキ
●アッシュグレーメタリック×グレイッシュブルー
新型RAV4 2つの注目ポイント
マイナーチェンジした新型RAV4は、レジャーはもちろんの事、街乗りメインの方にとっても大変魅力的なクルマになっております。
ここでは、そんなRAV4について、2つの注目するべき点をご紹介させていただきます。
【1】Adventure(アドベンチャー)グレードに待望のハイブリッドが登場
今回のマイナーチェンジで初めて登場したのが、【RAV4・ハイブリッド・Adventureグレード】です。
従来までのAdventureでは、ガソリン車の設定のみとなっていたため、「アウトドア派のAdventure」「街乗り派のハイブリッドG」という様に選択が限られておりました。
アウトドアと普段使いの低燃費を両立させたグレードがこのハイブリッドAdventureグレードとなります。
【2】アウトドア特化モデル!Adventure OFFROAD package(アドベンチャーオフロードパッケージ)の実力!
【オフロードパッケージ】とは、舗装されていないような道路を走るのに適した装備のRAV4を意味します。
オフロードパッケージの専用装備の代表格が、専用ダンパーの装着によって車高を10㎜アップした事です。これにより最低地上高210㎜確保しました。
最低地上高210㎜をクリアしている代表的な車両には
- ランドクルーザー(トヨタ)
- ジムニーシエラ(スズキ)
- CX5(マツダ)
- フォレスター(スバル)
などが挙げられます。これらの車はデコボコの道を走行しても、車体の下が接触しないようにクリアランスが設けられております。
このクリアランスがどれだけ取れているか=最低地上高となり、210㎜をクリアしているかどうかが、本格SUV車として活躍できるかの一つの判断基準と言われています。
また、オフロード走行に合わせてタイヤも専用装備に変更されております。
オフロードパッケージのタイヤの特徴
●見た目も重視
RAV4は上級モデルになると、タイヤのサイズが19インチなります。これは、大きなアルミホイールを装着する事により、見た目がカッコ良くなるためです。
オフロードパッケージはベースグレードがAdventureという上級グレードなのですが、タイヤのサイズを逆に1インチ下げて18インチを採用しています。
●専用オールテレーンタイヤM+S
さらに、専用オールテレーンタイヤM+Sを装着。こちらのタイヤはオフロードパッケージ専用に開発されたタイヤであり、オールシーズンタイヤの性能を備えています。
1インチサイズダウンさせたかわりに、扁平率(タイヤの厚み)を55から60にアップ。悪路の衝撃緩和に力を発揮する設定となっております。
また内装も専用設定となっており、タフさをイメージした仕上がりになっております。
- OFFROAD package 専用合成皮革シート
- OFFROAD package 専用ロゴマーク
- OFFROAD package 専用内装色(レッド&ブラック)
新型RAV4の4WD性能をご紹介
トヨタから発売されている人気SUV車といえば、RAV4とハリアーが思い浮かびます。
その中でも、高い4WD性能を発揮するのがRAV4です。
まず、RAVの4WD性能を語る上でまず知っておいていただきたいのが、【4WD統合制御(AIM)システム】です。
4WD統合制御(AIM)システム
●駆動力・4輪駆動・ブレーキ・ステアリングに関して、道路状態や走行状態に応じて、コンピュータが最適化をおこない制御するシステム。
●各制御はドライバーがスイッチ操作する”TRAILモード”やマルチテレインセクトで選択する各モードに即した形で最適化され、高いグリップ力で悪路でも安全を確保。
●RAV4には4WD全グレード標準でこの4WD統合制御(AIM)が搭載されており、最適化するモード選択はガソリンモデルとハイブリッドモデルで違います。
カタログを見ただけでは解りづらい所となりますので、ここではガソリンモデルとハイブリッドモデルの4WD性能の違いと、特徴をご案内いたします。
ダイナミックトルクベクタリングAWD(ガソリンモデル専用4WDシステム)
ガソリンモデル専用の4WDシステムとして、高い走破性を獲得した新システム。
ここでは、簡単にご説明させていただきます。
ディスクコネクト機構
通常走行時は燃費の良い2WDにて走行を行うのですが、雪路・悪路などを走行すると自動的に2WD→4WDへ瞬時に切り替わり、安定した走行を実現してくれます。
トルクベクタリング機構
4WD車は、前後輪両方に駆動力があり、それにより雪路・悪路でも安定した走行が実現できます。
トルクベクタリング機構は、ステアリングを切った瞬間から前後輪に最適なトルクを自動的に配分。
さらに、後輪の駆動力を状況に応じて左右それぞれに独立制御してくれます。
この左右駆動力の配分を100対0から0対100まで配分可能な4WD車は非常に珍しいと言えます。
これらのポイントにより、雪路・悪路でも思い通りに旋回する事が可能となります。
E-Four 電気式4WD(ハイブリッドモデル専用4WDシステム)
さまざまな走行状態に応じてコンピュータが自動制御をしてくれる、ハイブリッド車専用の4WDシステム。
電気式制御により、加速時や滑りやすい路面でスムーズに4WD状態へ切り替えをサポート。これにより、発進性や走行安定性をアシストしてくれます。
駆動力は前後輪にトルクを自動配分可能で、配分は100対0から20対80までとなります。
RAV4のライバル車をご紹介
RAV4はSUV車の中でもサイズ的にはミドルクラスとなります。
実はこのクラス、ライバル車がひしめき合う競合過多の状態です。
ここではSUV車として外せない4WD性能に特化して、人気SUV4車種に絞り、ライバル車との比較をしていきます。
RAV4の4WD性能
RAV4は以下の性能を装備しています。
ハイブリッドモデル
●E-Fourシステム(電気式四輪駆動)
ガソリンモデル
●ダイナミックトルクコントロール4WD
●ダイナミックトルクベクタリングAWDシステム
ガソリンモデルに採用されているダイナミックトルクベクタリングAWDシステムは、
雪路・悪路などを安全に安定して走行するために開発された新機構となります。
さらにヒルディセントコントロールシステムの制御により、勝手に速度が上がっていく下り坂でも、グリップ力を保持できるスピードを維持してくれます。
前後のトルク配分は100:0から0:100の幅で可能となっております。
また、後輪の左右でも独立してトルク配分が可能となっており、イメージ通りの走行を実現してくれます。
ライバル車① トヨタ ハリアーの4WD性能
ハリアーは以下の性能を搭載。
ハイブリッドモデル
●E-Four(電気式四輪駆動)
ガソリンモデル
●ダイナミックトルクコントロール4WD
ここまではRAV4と同じ性能ですが、ハリアーにはダイナミックトルクベクタリングAWDシステムが非搭載となります。
ライバル車② 日産 エクストレイルの4WD性能
エクストレイルは下記の切り替え可能な電子制御4WDシステムを搭載。
●電子制御4WD「インテリジェント4×4」
路面の状況に応じてコンピュータが自動で2WDと4WDを切り替えてくれます。
駆動力の配分は前後輪で100:0から最大約50:50までとなっております。
ライバル車③ マツダ CX5の4WD性能
CX5切り替えのできない電子制御4WDシステムの採用。
●電子制御4WD「i-ACTIV AWD」
基本的に4WD走行なのですが、4WDの性能が必要ない時は、後輪トルクの配分を限りなく0に抑えて走行し、燃費の向上をはかります。
4WD時のトルク配分は前後輪で100:0から50:50となります。
ライバル車④ スバル フォレスターの4WD性能
フォレスターは下記のシステムを装備。
●電子制御4WD「アクティブトルクスプリット AWD」
●X-モード
X‐モードとは、悪路走行時に4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールするシステムです。
アクティブトルクスプリットAWDの最大の特徴としてフルタイム4WDが挙げられます。常時4WD走行となり、駆動力は前後輪で60:40となります。
また、スリップなどを感知した場合は後輪に駆動力を自動配分するシステムとなります。
全5車種の4WD性能 まとめ
- ハリアー・CX5は街乗りメインの4WD性能
- エクストレイルはオフロードを想定した4WD性能
- RAV4・フォレスターはオフロードと悪路を想定した4WD性能
各車ともに通常走行時には余分なトルクを制御する機構となっておりますので、燃費性能は従来の4WD車比較すると大幅に良くなっております。
その中でも、普段の使い方によって、どこまでの4WD性能が必要か変わってきます。
街乗りメイン・寒冷地走行・レジャー使いなどによって、求められる4WD性能は様々となりますので、ぜひ参考にしてみてください。
2019年発売から、2021年までに2度のマイナーチェンジを迎えたRAV4のフルモデルチェンジの時期は?
現在の情報としましては、2022年でのフルモデルチェンジやマイナーチェンジの情報は入っておりません。
トヨタメーカーも電気自動車をリリースするまでは、全車のハイブリッド車を商品強化していく流れのようです。
そのため、今回のRAV4の商品強化がハイブリッド車にウェイトが置かれたマイナーチェンジだったと感じます。
これを踏まえると、中古車で販売されているRAV4と新車のRAV4では劇的に性能や見た目が変わっていない事になり、中古車としての取引価格が高止まりする事が予想できます。
現実にカーセンサーやグーネットで検索してみると、新車価格からあまり下がっていないのが見て取れ、中には新車と変わらない価格の車も散見されます。
こういった車は、購入は新車がおすすめとなります。
また中古車としては購入はおすすめいたしませんが、中古車が高いという事は、売却価格も高いという事なので、売り時といえますので、一度ご検討ください。
まとめ:RAV4は話題の人気車種!購入をご検討の方はぜひお早めに
2021年12月にマイナーチェンジを発表したRAV4ですが、ハイブリッドモデルの大幅強化、特にAdventureグレードにハイブリッドモデルが追加された事が大きな点です。
デザインの変化として、ガソリンモデルもヘッドライトのアイラインやアルミホイール等の変更がありました。
この度のマイナーチェンジに合わせて、RAV4の販売を一時停止しておりましたので現在オーダーが集中しております。
2022年1月現在の納車時期は6月頃となっております。
人気車となりますので、このまま順調に販売台数が伸びていけば納期が遅れていく見込みとなります。
RAV4をご検討の方はぜひお早めの購入をおすすめします。