ホンダ N-BOXの概要
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軽ハイト自動車として高い人気を誇るホンダ「N-BOXカスタム」が、2021年12月17日にマイナーチェンジし発売されました。
新型では内外装のスタイルや機能も刷新され、旧モデルよりもデザイン性や安全性も高くなりました。
今回の記事では、N-BOXカスタムの特徴とともにマイナーチェンジ後の変化と機能、魅力や旧モデルとの違い、価格について解説します。
軽自動車選びに迷っている人や新型での変化が気になる人、N-BOXカスタムの情報を検索している人は、ぜひ参考にしてください。
N-BOX N-BOXカスタム
N-BOXカスタムとはホンダ(HONDA)の軽ハイト自動車N-BOXに、高級感のある内外装を搭載したモデルです。
N-BOXの居住空間の広さは保ちつつも、外観のスタイルも重視したい人も納得の軽自動車となっています。
2021年の最新モデルまでのモデルチェンジ・マイナーチェンジの歴史を紹介します。
2011年にN-BOX誕生
2011年に、Nシリーズの第1代目となるN-BOXが発売されました。
人を中心としたクルマづくりのための「MM(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)思想」がつまった軽自動車です。
「N」とは、1967年ホンダから発売された「N360」および「Norimono乗り物)」から由来。
当時としては斬新なコンパクトながら広い室内空間がコンセプトで、愛車があこがれだった時代に身近な自動車として、「クルマのある生活」をもたらしました。
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2012年以降ほかのNシリーズモデルが登場
2012年には趣味から福祉までさまざまなシーンで活用できる「N-BOX+」、N360のデザインを現代に蘇らせた「N-ONE」、2013年には「N-WGN」が登場します。
2011年 N-BOX |
2012年 N-ONE |
2013年 N-WGN |
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2017年N-BOXのモデルチェンジ
N360誕生から50年目の2017年に、N-BOXがモデルチェンジしました。
事故防止をサポートする先進の安全運転システム、助手席スーパースライドシート、約80キロの大幅な軽量化を実現。
翌年2018年には業務用軽自動車の「N-VAN」の登場。一部タイプを除き、ブレーキ制御をおこなう安全運転支援システム「Honda SENSING」も標準装備になりました。
さらに2020年「N-ONE」のモデルチェンジも行われます。
2019年には、N-WGNに渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・ コントロール)を軽自動車ではじめて搭載。
高速道路の渋滞時でも安心して運転できる軽自動車の可能性を超えた軽ワゴンとしてリニューアルしました。
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軽自動車新車売上台数1位と、受賞、モデルチェンジへ
N-BOXは2020年11月子育て期のママたちがほかのママにも推薦したい商品として、マザーズセレクション大賞2020を受賞。
N-BOXシリーズは2021年5月に累計販売台数200万台を達成、登録車を含む新車販売台数においては4年連続、軽四輪車新車販売台数においては6年連続で1位を獲得しました 。
その後、2020年12日25日マイナーモデルチェンジされた新型N-BOXおよびN-BOXカスタムが発売されました。
そして今度、2021年12月17日に現在の最新型N-BOXのマイナーチェンジモデルの発売となりました。
N-BOX N-BOXカスタムのマイナーチェンジ
2021年12月17日に発売されたマイナーチェンジ後のN-BOXカスタムの情報や、従来との変更点について解説します。
電子制御パーキングブレーキの搭載
今回のマイナーチェンジの最大の目玉と呼べるのが、この電子制御パーキングブレーキ。
シフト横に配置されたスイッチを引くだけで、パーキングブレーキが作動。
さらにアクセルを踏むだけで、パーキング状態の解除ができる簡単操作が魅力となっております。
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奥行きのあるインテリア
N-BOXのインテリアが「ブラウン」で統一されているのに対して、N-BOXカスタムのインテリアは「ブラック」を基調に高級感のあるインテリアになっているのが特徴です。
人気のブラック内装やシート表皮は継承しつつ、マルチブラック塗装の加飾を刷新。深みのある奥行き感が加わりよりラグジュアリーで落ち着いたトーンに。
シートアクセントは内装全体の色調をそろえて、上質で硬派な印象に進化しています。
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10周年記念特別グレード|スタイルプラス ブラックの追加
10周年記念の特別仕様車として、N-BOXカスタムに『スタイルプラス ブラック』が登場じました。
通常グレードと比較して、全体的に黒を基調とした、エクステリアとインテリアで統一されたN-BOXは、特別感が出ており、一押しのグレードとなります。
ベースグレードは、『N-BOXカスタム L』と『N-BOXカスタム Lターボ』の2グレードに設定されており、グレードの違いも存在しております。
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・メテオロイドグレー・メタリック※
・プラチナホワイト・パール※
・クリスタルブラック・パール
(※はメーカーオプション)
・専用9灯式フルLEDヘッドライト
・専用カスタムデザインフロントグリル
・専用フォグライトガーニッシュ
・専用リアライセンスガーニッシュ
・専用クリスタルブラック・パールドアミラー
・専用クリスタルブラック・パールアウタードアハンドル
・専用カスタムデザインリアバンパー
・専用フルLEDリアコンビネーションランプ
・専用塗装N-BOX Custom エンブレム
・専用ダーククロムメッキフロントグリルガーニッシュ
・専用14インチアルミホイール|ブラック塗装(Lグレード専用設定)
・専用15インチアルミホイール|ブラック塗装(Lターボ専用設定)
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・専用助手席インパネガーニッシュ
・ドアオーナメントパネル
・専用ステアリングローアーガーニッシュ
・専用本革巻ステアリングホイール(グレーステッチ)
・専用本革巻セレクトノブ(グレーステッチ)
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パーキングセンサーシステム
2020年12月のマイナーチェンジではホンダの安全運転システムである「Honda SENSING(ホンダ・センシング)」の後方誤発進抑制機能に用いるソナーセンサーを4個へ増加。
安全面でも強化されている所が、N-BOXの人気の理由の一つだと思います。
後方の障害物の接近を検知し、ドライバーに注意を促すパーキングセンサーシステムを追加しました。駐車時などにより安心感をもって対応できるようになっています。
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N-BOXカスタムの特徴
N-BOXカスタムはN-BOXにはないスタイリッシュさ、高級感、落ち着きのある雰囲気が特徴です。
軽自動車でも車内のインテリアや外装を重視したい、高級感のある自動車に乗りたいという人にもおすすめで、中古車も人気となっています。
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これから試乗を検討している人や、何のモデルにすべきか迷っている人のために、N-BOXカスタムの5タイプを解説します。
N-BOXカスタムL
N-BOXカスタムのエントリーモデルです。乗用人数4名の軽自動車ながら広い室内空間を実現しています。
リアシートは前面に倒せるダイブダウン機構と、高い荷物も積めるチップアップ機構仕様のため、前後のベンチシートを組み合わせて豊富なシートアレンジができます。
低燃費ながら高出力化を追求した高性能 DOHCエンジン、ボディーの軽量化、変速特製の最適化や高速運転時のエンジン回転数を低く抑える高効率 CVT(無段変速オートマチック)と、安定した走行に貢献する装備もそろっています。
N-BOXカスタムLとN-BOXLを比較すると、メリットはそのままに内外装に機能性と高級感をプラスされています。
前後のサイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグが標準装備、スピーカーが4から8スピーカーに変更。エアコンにはプラズマクラスターを搭載しています。
外観をN-BOXLと比較するとルーフやヘッドライト、グリルデザインが異なり、フロントの表情もシャープに。足回りはスチールホイールからアルミホイール(グレー)になっています。
選べるカラーは6色です。なおリア右側スライドドアはオプション(ほかのタイプはリア両側スライドドアが標準装備)となっています。
WLTCモード燃費:FF21.2km/L4WD19.8km/L
JC08モード燃費:FF27.0km/L4WD25.4km/L
性能/エンジン:最高出力:43kW[58PS]/7,300rpm
最大トルク:65N・m[6.6kgf・m]/4,800rpm
メーカー希望小売価格:
・FF1,789,700円(税込)
・4WD1,922,800円(税込)
FF、4WDともエコカー減税対象
N-BOXカスタムLターボ
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N-BOXカスタムLのエンジンにターボを搭載したモデルです。
パワーとトルクが高く坂道や加速なども、アクセルを踏み込まなくてもスムーズに発進できます。
パワーが必要な状況でも運転に余裕が出るのが魅力です。
合皮ではなく本革を使用した手になじむステアリングホイールと、マニュアル感覚のシフトチェンジができるパドルシフトが標準装備。
マニュアル運転によるスポーティな走りを楽しみたい時、坂道、寒冷地、山道など軽自動車にもパワーがほしいシーンにおすすめのモデルです。
シート表皮に付着したアレルゲン(ダニ・スギ花粉)やウイルスの活動を特殊加工を施したシート地で不活性化すアレルクリーンプラスシートも標準装備で付けられています。
ホイールがグレーからシルバーになり、足回りもスポーティな印象になりました。
WLTCモード燃費:FF20.2km/L4WD19.0km/L
JC08モード燃費:FF25.0km/L4WD23.0km/L
性能/エンジン:最高出力:47kW[64PS]/6,000rpm
最大トルク:104N・m[10.6kgf・m]/2,600rpm
メーカー希望小売価格:
・FF1,988,800円(税込)
・4WD2,121,900円(税込)
FFのみエコカー減税対象
N-BOX・N-BOXカスタム EX
基本性能およびデザインはN-BOXカスタムLと同じ(JC08モード燃費4WDの燃費性能がやや向上)です。
助手席が最大57cmスライドできるスーパースライド仕様になりました。助手席と後部座席との距離が近くなるため、停車中や駐車中に子供の世話をする、といった使い方もできます。
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助手席の背もたれを前側に倒してスライドさせれば、車内にいながら後部座席から助手席や運転席への移動も可能です。
スライドさせるレバーは助手席の前後についているため、運転席からも後部座席からもスライドがしやすいのも魅力。アレルクリーンプラスシートも標準装備になっています。
WLTCモード燃費:FF21.2km/L4WD19.8km/L
JC08モード燃費:FF27.0km/L4WD24.2km/L
性能/エンジン:最高出力:43kW[58PS]/7,300rpm
最大トルク:65N・m[6.6kgf・m]/4,800rpm
メーカー希望小売価格:
・FF1,678,600円(税込)
・4WD1,811,700円(税込)
FF、4WDともエコカー減税対象
N-BOXカスタムEXターボ
基本性能およびデザインはN-BOXカスタムLターボと同じです。こちらのモデルも、助手席がスーパースライドシート仕様になっています。
WLTCモード燃費:FF20.2km/L4WD19.0km/L
JC08モード燃費:FF25.0km/L4WD23.0km/L
性能/エンジン:最高出力:47kW[64PS]/6,000rpm
最大トルク:104N・m[10.6kgf・m]/2,600rpm
メーカー希望小売価格:
・FF2,039,400円(税込)
・4WD2,172,500円(税込)
FFのみエコカー減税対象
N-BOX・カスタム スロープ(福祉車両)
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N-BOX・N-BOXカスタムのスロープ仕様車です。
リアシートのチップアップがなくなりダイブダウンのみとなります。
スーパーフレックススロープと車いす専用装備が付属。
スーパーフレックススロープは、折りたたんだスロープがそのまま荷室の床として使えるのが特徴です。
車いすの乗り降りが便利な福祉専用車両として使うだけでなく、耕運機などの重量のあるもの、アウトドアツールなどの趣味の道具を運ぶ時にも活用できます。
WLTCモード燃費:FF21.2km/L4WD19.8km/L
JC08モード燃費:FF27.0km/L4WD24.2km/L
性能/エンジン:最高出力:43kW[58PS]/7,300rpm
最大トルク:65N・m[6.6kgf・m]/4,800rpm
メーカー希望小売価格:
・FF1,766,000円(消費税非課税)
・4WD1,887,000円(消費税非課税)
FF、4WDともエコカー減税対象
まとめ N-BOXカスタムはマイナーチェンジでより魅力的な軽自動車に
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N-BOXカスタムを含めたN-BOXのモデルチェンジの歴史とともに、2021年12月のマイナーチェンジ後の変更点と現行モデルの特徴を解説しました。
コンパクトながら居室空間の広さが魅力のN-BOXの良さはそのままに、シャープでスタイリッシュな感じを取り入れたスタイルが楽しめるのがN-BOXカスタムの魅力です。
マイナーチェンジ後改良された部分も多く、より魅力を高めています。機能と価格、何を重視するかを踏まえつつライフスタイルや用途に応じたN-BOXカスタムのモデルを選びましょう。