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【2022年】新型ノアは燃費が約2割もアップ!新機構の情報から他車との比較まで徹底解説

新型ノアの燃費性能

目次

ノアの足回りのイメージ写真画像引用元:トヨタ

ミニバン車の王道的存在であるトヨタの新型ノア。

上品で万人受けする外観や、広々とした快適な室内空間が幅広い支持を集め、ファミリーカーとして購入する方も多い人気車種です。

この記事では新型ノアの燃費性能に焦点を当て、新機構情報からカタログ燃費、競合他車との比較まで徹底解説します。

トヨタ・新型ノアは燃費も優秀

新型ノアは2022年の1月に約8年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、外観デザインや装備はもちろん、燃費性能も一新しました。

ハイブリッド車・ガソリン車ともに、トヨタの最新技術を駆使した新エンジンを搭載。

従来型から約2割もアップした優れた燃費性能を実現しました。

それを叶えた新装備を、ハイブリッド車・ガソリン車ごとに次章で詳しく紹介します。

ハイブリッドエンジンの特徴

ノアのハイブリッド機構のイメージ図画像引用元:トヨタ

ハイブリッド車とは、2つ以上の動力源を備えている車のことを指します。

一般的には、ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの2つの動力源を備えた自動車を指すことが多いです。

速度が低い時は電気で動くモーターを使い、燃費の効率が良い速度になった時にはガソリンで動くエンジンに切り替え走行をするという仕組みなので、 従来のガソリン車より燃費の効率が良いという特徴があります。

【トヨタ初】1.8Lハイブリッドシステムによる2ZR-FXEエンジン

新型ノアのハイブリッド車には、電動モジュールを刷新した新世代の「1.8リッターハイブリッドシステム」を採用しました。

ノアのハイブリッドシステムのイメージ写真画像引用元:トヨタ

ハイブリッドならではの滑らかな加速に、軽やかな始動とレスポンスのスムーズな駆動力をプラス。

ユニットと制御の効率を最大限高めることで、コンパクトキャブワゴンクラストップレベルの低燃費を実現しています。

また、新しくなった「2ZR-FXEエンジン」は、低フリクション化アイテムの使用により最大熱効率40%を実現。

新型ノア搭載されているエンジン画像引用元:トヨタ

上記のハイブリッドシステムとの相性を高め、エンジン回転上昇フィールを向上させました。

さらに、モーター出力を向上させた電気式4WDシステム【E-four】により、作動領域やリヤへのトルク配分が拡大。

新型ノアのE-Fourイメージ写真画像引用元:トヨタ

実用域の駆動力改善につながり、停車状態から時速100キロに達するまでの加速タイムが先代型の12.4秒から新型の11.7秒まで短縮されています。

これらの相乗効果により、ハイブリッド車(2WD)のカタログ燃費は先代型の19.0~19.8km/Lから、新型の23.0~23.4km/Lまで上昇。

燃費効率が約18~21%も向上しており、数値上では燃料代を15~17%節約できることになります。

ガソリンエンジンの特徴

ガソリンエンジンにエンジンオイルを注ぐ様子画像引用元:istock

性能ではどうしてもハイブリッド車に劣るガソリン車ですが、新しくなった新型ノアはガソリン車のデメリットをカバーする新装備を搭載。

低価格とハイクオリティの両立を実現させた新エンジンを紹介します。

2.0LダイナミックフォースエンジンとDirect Shift-CVT(ギヤ機構付自動無段変速機+10速シーケンシャルシフトマチック)

新型ノアのガソリン車には、気持ちの良い動力性能と優れた燃費性能をもたらす「2.0Lダイナミックフォースエンジン」を搭載しています。

新型ノアに搭載されているエンジン画像引用元:トヨタ

燃焼の高速化、レスポンスの向上、排気・冷却・機械作動時のエネルギーロスの低減など、全域でのトルクアップと燃費向上を実現しました。

また、ギヤ機構付自動無段変速機と10速シーケンシャルシフトマチックを組み合わせたトランスミッション「Direct Shift-CVT」を採用。

ノアに搭載されているCVT機構のイメージ画像引用元:トヨタ

従来のCVTに発進用ギヤを追加し、力強くダイレクトな走りと優れた燃費性能をかなえました。

マニュアル感覚のシフトチェンジが可能な「10速シーケンシャルシフトマチック」により、スポーティーな走行も楽しめます。

さらに4WD車には「ダイナミックトルクコントロール機能」を標準装備し、前輪駆動に近い状態と4輪駆動状態を自動的に電子制御してくれます。

ノアのダイナミックトルクコントロール機構の作動イメージ画像引用元:トヨタ

これにより、通常の走行時には燃費効率のよい走りを実現。

コーナリング時には車両の状態に合わせて最適な駆動力を後輪に伝えます。

ノアの燃費を向上させるTNGAとは?

TNGAのロゴ画像引用元:トヨタ

「TNGA」とは、Toyota New Global Architectureの頭文字を取ったもの。

「もっといいクルマづくり」を実現するためにトヨタが取り組んでいる、クルマを骨格から変えて基本性能と商品力を大幅に向上させる、グローバルなクルマづくりの構造改革です。

TNGAではパワートレーンユニット(エンジン・トランスミッション・HEVユニット)とプラットフォーム(車台)を刷新。

一体的に新開発することで、「走る、曲がる、止まる」というクルマの基本性能の飛躍的に向上をめざしています。

TNGAの一貫したサイクル

TNGAの3つのサイクル

  1. 素のいいクルマ
  2. 賢い共用化
  3. 賢いものづくり

TNGAは、基本性能・商品力を向上させた「素のいいクルマ」を基本に、全体最適を考えた「賢い共用化」を織り込み、サプライヤーや生産現場と連携した「賢いものづくり」を推進するサイクルを採用。

これにより開発リソーセスを削減し、さらなる品質・商品力向上に原資を再投資することで、「もっといいクルマ」をよりタイムリーに届ける好循環を作っています。

TNGAの5つの取り組み

TNGAでは、具体的に以下の5つの取り組みを行っています。

  1. 商品力の向上
  2. グルーピング開発によるもっといいクルマづくりと開発効率化
  3. ものづくり改革
  4. グローバル標準への取り組み
  5. TNGAと連動した調達戦略

①商品力の向上

顧客の感性に訴えるクルマとなるように

  • クルマを骨格から変える
  • 低フード化・低重心化
  • カッコ良いデザイン
  • 良好な視界確保
  • 運動性能の向上

などを掲げプラットフォームを開発。

「走る」「曲がる」「止まる」に関わる基本部位の性能をレベルアップさせ、パワートレーンユニットについても、低重心・高性能なユニットを新開発。

②グルーピング開発によるもっといいクルマづくりと開発効率化

中長期の商品ラインナップを確定し、搭載するユニットや配置、ドライビングポジションなどをトヨタの「アーキテクチャー(クルマづくりの設計思想)」として規定。

この「アーキテクチャー」に基づき、複数車種の同時開発を行う「グルーピング開発」により、部品・ユニットの共用化を進めて、「もっといいクルマづくり」と開発の効率化を推進。

TNGAの導入により、20~30%の開発効率向上をめざし、その結果として得られたリソーセスを、さらに「もっといいクルマづくり」に投入。

③ものづくり改革

仕入先と調達・生産技術・技術の各部門が一体となった活動により、より作りやすく、よりシンプルな部品・ユニットの構造を実現。

シンプルでコンパクトな製造工程づくりで、これまで以上に一つひとつの部品を創りこみ、より高い品質を確保。

④グローバル標準への取り組み

これまではトヨタ専用規格に準じた部品開発だったものを、グローバルに採用している標準部品も採用できるよう、グローバル標準規格に対応。

⑤TNGAと連動した調達戦略

調達部門でも「グルーピング開発」による部品・ユニットの共用化に対応。

複数の車種をまとめ、グローバルに、車種・地域・時間をまたいだ「まとめ発注」を実施し、さらなる競争力を獲得。

カタログ燃費とは?実燃費の違いは?

女性がなにか疑問を感じている様子画像引用元:istock

燃費を調べるときに、「カタログ燃費」という文字をよく目にします。

よくわからないまま見ている方も多いと思いますので、実燃費との違いも含めて簡単におさえておきましょう。

カタログ燃費にある4種類の燃費とは?

カタログ燃費とは、決められた試験方法にのっとった形で計測された燃費のことで、現在では以下の2つのモードがあります。

  1. JC08モード
  2. WLTCモード

【1】JC08モードとは日本独自の試験方法です。

2011年4月に表示が義務付けられ、2013 年3月以降はJC08モード燃費に統一されました。

しかし実燃費は全車平均でJC08モード燃費より2割程度低下するといわれており、カタログ燃費と実燃費の大幅な乖離から新しい燃費試験方法が導入されました。

それがWLTCモードです。

【2】WLTCモードとは国際的な試験方法です。

市街地モード・郊外モード・高速道路モードといった3つの走行モードがあり、平均的な時間配分で設定されています。

WLTCの3つの走行モード

①市街地モード

・信号や渋滞などの影響を受ける比較的低速な走行を想定。

・測定速度:平均速度(18,9km/h)/最高速度(56,5km/h)

②郊外モード

・信号や渋滞などの影響をあまり受けない走行を想定。

・測定速度:平均速度(39,5km/h)/最高速度(76,6km/h)

③高速道路モード

・高速道路などでの走行(最高速度は100km/h)を想定。

・測定速度:平均速度(56,7km/h)/最高速度(97,4km/h)

カタログにはそれぞれの走行モードごとの燃費が表示されるので、JC08モードよりも実際の使用状態に合わせて比較しやすいことが特徴です。

ノアのカタログ燃費をご紹介

新型ノアの外観画像引用元:トヨタ

では実際に新型ノアのカタログ燃費がどのくらいなのか、数値で見ていきましょう。

ハイブリッド車のカタログ燃費

▼ハイブリッド車のカタログ燃費表

2WD E-four
WLTCモード 23.0~23.4km/L 22.0km/L
市街地モード 22.2~22.6km/L 22.0km/L
郊外モード 25.0~25.4km/L 23.9km/L
高速道路モード 22.1~22.5km/L 20.9km/L

今回のモデルチェンジで、すべてのモードで20km/Lを超え、郊外モードではなんと25.4km/Lという非常に高い数値を実現

前モデルの〈WLTCモード/2WD〉は19.0~19.8km/Lだったため、約18~21%の向上に成功しました

ガソリン車のカタログ燃費

▼ガソリン車のカタログ燃費表

2WD 4WD
WLTCモード 15.0~15.1km/L 14.3~14.4km/L
市街地モード 11.4~11.5km/L 11.1~11.2km/L
郊外モード 15.3~15.5km/L 14.6~14.8km/L
高速道路モード 16.9~17.1km/L 16.1~16.2km/L

ガソリン車のカタログ燃費を見ると、市街地モードのみ11km/L台と低い数値ですが、それ以外はとても高い水準になっているのがわかります。

前モデルと比較しても、〈WLTCモード/2WD〉は13.2~13.6km/Lから15.0~15.1km/Lまで大幅にアップ。

全体で見ても、燃費性能が約11~14%向上し、ガソリン車とは思えない高い数値になっています。

競合車の燃費性能と比較

天秤でおもちゃの車をくらべている様子画像引用元:istock

前モデルから大幅に向上した新型ノアの燃費性能ですが、同じクラスのクルマの中ではどうなのでしょうか。

よく比較される車種である日産・セレナ、トヨタ・ヴォクシーと比較しました。

日産・セレナの燃費性能

日産セレナの外観画像引用元:日産

日産から発売されているセレナは、使い勝手のいいファミリーカーとして支持を得ているミニバン車。

室内の広さやボディの大きさ、外観のスタイリッシュさに惹かれる人が多く、新型ノアともよく比較される人気車種です。

そんなセレナのカタログ燃費は以下の通りです。

●ハイブリッド車(e-POWER)

2WD 4WD
WLTCモード 18.0(17.2)km/L
市街地モード 17.5(16.8)km/L
郊外モード 18.6(17.7)km/L
高速道路モード 17.8(17.1)km/L

※()内:e-POWERハイウェイスターG

●ガソリン車

2WD 4WD
WLTCモード 13.2km/L 11.8km/L
市街地モード 10.3km/L 9.2km/L
郊外モード 13.5km/L 12.0km/L
高速道路モード 14.8km/L 13.2km/L

これらの数値と、新型ノアの数値である

  • ハイブリッド車/2WD車:22.1~25.5km/L
  • ガソリン車/2WD:11.4~17.1km/L
  • ガソリン車/4WD:11.1~16.2km/L

を比較すると、新型ノアの燃費性能はすべてのグレードでセレナを大きく上回っています。

前モデルではほとんど変わらない数値だったため、今回のモデルチェンジでいかに性能が向上したのかがわかります。

トヨタ・ヴォクシーの燃費性能

トヨタのヴォクシーの外観画像引用元:トヨタ

同じトヨタから発売の、ノアの兄弟車であるヴォクシーとの違いはあるのでしょうか。

新型ヴォクシーのカタログ燃費は以下の通りです。

●ハイブリッド車

2WD E-four
WLTCモード 23.0km/L 22.0km/L
市街地モード 22.2km/L 22.0km/L
郊外モード 25.0km/L 23.9km/L
高速道路モード 22.1km/L 20.9km/L

●ガソリン車

2WD 4WD
WLTCモード 15.0km/L 14.3km/L
市街地モード 11.4km/L 11.1km/L
郊外モード 15.3km/L 14.6km/L
高速道路モード 16.9km/L 16.1km/L

新型ヴォクシーは新型ノアと同じタイミングでフルモデルチェンジされており、その燃費性能は一部を除いて全く同じです。

この2車種は他の性能や装備も同じであるものが多く、その違いは外観やインテリアのデザイン面がほとんど。

どちらかでお悩みの方は、自分の好みで選んで問題ないでしょう。

燃費を向上させるエコドライブ5つのポイント

5つの星を並べている画像引用元:istock

車の燃費性能は、購入後の維持コストに大きな影響を与える重要な要素です。

もともとのカタログ燃費の数値はもちろん大事なのですが、日常的に気を付けて行動することでも燃費性能をアップさせることが出来ます

ここではエコドライブの5つのポイントを紹介しますので、できることからチャレンジしてみてください。

エコドライブとは

ガソリン消費やC02の排出量を減らし、地球温暖化防止につなげるために行うエコな運転方法のこと。

エコドライブを行うことで燃費が向上するため、温暖化防止だけでなく経済的な負担軽減にも効果があります

①スタート時はアクセルを踏まずクリープ現象で発進

車は、走り出す瞬間に多くのエネルギーを消費します。

完全に停まっている状態から動き出す時に、たくさんの力が必要になるからです。

そのため発進の仕方を見直すだけで手っ取り早く燃費を改善できます。

具体的には、車がある程度動き出すまではやさしくアクセルを踏むことがポイントです。

車は「クリープ現象」によりアクセルを踏まなくてもでゆっくりと前に進んでいくため、それを利用することで、ムダなエネルギー節約できます。

環境省によると、最初の5秒を時速20kmで走ることで、10%も燃費が改善されると公表されています。

②減速初めはブレーキではなくエンジンブレーキを活用

停止位置の場所を認識したら早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキで減速しましょう。

アクセルを早めに離しても車は惰性で動き続けるため、少ない燃料で走行することができます。

エンジンブレーキを使うと、燃料の供給が停止されるため燃費を抑えることができ、約2%燃費が改善します。

③道路状況を確認し、余計な加速をしない

加速と減速を繰り返す運転を波状運転といい、波状運転をしてしまうと市街地で約2%・郊外で約6%燃費が悪化します。

したがって、できるだけ一定のペースで、速度変化の少ない運転をすることが大事

そのために重要になるのが、車間距離です。

車間距離が短いと、前の車の速度が少し変わるだけで自分もブレーキを踏んで減速しなければならなくなるからです。

運転する際は、広めに車間距離をとることを意識してみてください。

④不要な荷物は下ろし、クルマを軽くする

荷物によって車両総重量が重くなると、その分エンジンなどの負荷が大きくなり、燃費は悪くなります。

たとえば、100kgの荷物を載せて走ると、3%程度燃費が悪化すると言われています。

不要な荷物がないか定期的に確認し、クルマの重量を軽くすることを心がけてください。

⑤渋滞する道を避ける

最後のポイントは、道路交通情報を活用し渋滞を避けることです。

1時間のドライブで道に迷い、10分間余分に走行すると燃料の消費量は約17%も増加してしまいます。

あらかじめ道路情報を把握しルートを確認しておくことで燃料の無駄がなくなり、さらにCO2排出の抑制にもつながるので、環境にも優しい運転が可能になります。

エコドライブの5つのポイントを見てきましたが、どれも簡単に取り組める運転方法ばかりです。

ひとつだけでも効果がありますので、できることからエコドライブを実践し、環境にも経済的にも優しい運転を心がけましょう。

燃費以外にも新型ノアのここがスゴイ

黒板にチェックと書かれている画像引用元:istock

前モデルと比較しても、同クラス他車と比較しても、その優秀さがわかる新型ノアの燃費性能。

しかし、フルモデルチェンジでグレードアップしたのは燃費性能だけではありません。

この章では新しくなった新型ノアの、押さえるべき3つの魅力ポイントを紹介します。

①圧倒的な心地良さの室内空間

ひとつめの魅力ポイントは快適な室内空間です。

室内幅1,295mm、室内高1,405mmの広々とした車内は、大人数でも窮屈さを感じさせず、ゆったりとくつろぐことが出来ます。

ノアの室内空間の寸法画像引用元:トヨタ

セカンドシートの間には185mmのスペースを確保しており、車内移動もラクラクです。

またセカンドシートには、誰でも簡単・多彩なシートアレンジが可能なストレート超ロングスライドを採用

7人乗り仕様は745mm、8人乗り仕様でも705mmのロングスライドが可能です。

ノアの室内空間の寸法図画像引用元:トヨタ

シートを後方へスライドさせた「スーパーリラックスモード」にすれば広々とした足元空間を確保でき、まるでリビングにいるかのようにゆったりとくつろぐことが出来ます。

ノアのスーパーリラックスモードとよばれるシートアレンジ画像引用元:トヨタ

セカンドシート・サードシートをフルフラットにすれば、足を延ばして横になれる「リヤフラットソファモード」に早変わり。

ノアのリヤフラットソファモードと呼ばれるシートアレンジ画像引用元:トヨタ

キャンプでの車中泊はもちろん、長距離移動時にお子様だけ後席で横になることが出来るので、移動だけで疲れてしまうということがありません。

ここで紹介した以外にも、運転席からセカンドシートのお子様のお世話が可能な「前席ベビーケアモード」や、フロントシートをフルフラットにしてくつろげる「フロントフラットソファモード」などあらゆるアレンジが可能。

必要に応じてさまざまな使い方が出来る、ユーザビリティーの高いシートが魅力です。

さらに、セカンドシートのシートヒーター&オットマンがオプション選択可能なのも嬉しいポイント。

後席もよく使用するご家庭に嬉しい本装備は、コンパクトキャブワゴンクラス初搭載です。

ノアのオットマン&シートヒーター画像引用元:トヨタ

直接体を温めてくれるため、空調が効きにくい後席側でも冬の寒さからしっかり守ってくれます。

ロングスライドシートで確保した足元にオットマンを組み合わせれば、車内とは思えないほどゆったりとしたリラックス空間を演出できます。(※オットマンはガソリン2WD車専用装備。)

②安心・安全の「Toyota Safety Sense」

2つめのポイントは、大幅進化の「Toyota Safety Sense」です。

トヨタセーフティセンスのイメージ画像画像引用元:トヨタ

”人を真ん中に考える”トヨタの安全予防技術をふんだんに盛り込んだ機能がパッケージになった「Toyota Safety Sense」。

今回のモデルチェンジで、次の3つの性能が大幅に進化しました。

  1. プリクラッシュセーフティ
  2. フロントクロストラフィックアラート
  3. レーダークルーズコントロール

①プリクラッシュセーフティ

警報とブレーキで衝突回避や被害軽減をサポートするプリクラッシュセーフティ機能。

今回検知機能がアップグレードされ、昼夜問わずその対象が拡大しました。

路上駐車の多い道を走行中、車の隙間から歩行者が急に出てくるという場面でもプリクラッシュセーフティ機能が作動。事故を未然に防いだり、万が一の被害も最小限に抑えてくれます。

プリクラッシュセーフティ機能は、以下の3つのステップで働きます。

▼作動3ステップ▼

①衝突の危険がある時:ブザー・ディスプレイ表示で警報

レーザーレーダーと単眼カメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険をドライバーにお知らせ。ブレーキの操作を促します。

②ブレーキを踏んだ場合:「プリクラッシュブレーキアシスト」作動

より強力な制動力が働くように、ドライバーがブレーキを踏んだ力をアシストします。

③ブレーキを踏めなかった場合:衝突被害軽減ブレーキ作動

もしブレーキを踏めなかった場合も衝突被害軽減ブレーキが自動で作動。衝突回避をサポート、または被害軽減を支援します。

歩行者に対しては約10~65km/hの速度域、車両に対しては約10~80km/hの速度域で作動します。

プリクラッシュセーフティ機能の作動イメージ画像引用元:トヨタ

②フロントクロストラフィックアラート

交差点に進入する際などで左右から接近する車両を検知し、ドライバーに警告するフロントクロストラフィックアラート機能。

車両が接近しているにもかかわらずドライバーが発進しようとした場合は、ブザーと表示で注意を促し、出会い頭の事故防止をサポートします。

カラーヘッドアップディスプレイやマルチインフォメーションディスプレイでは、車両が近づいてくる方向をアニメーションで表示。

フロントクロストラフィックアラートの作動イメージ画像引用元:トヨタ

急な警告にもドライバーが対応出来るよう、瞬時にわかりやすい注意喚起を行います。

小さな子供が飛び出す危険の多い住宅街や、自転車の通行が多い交通路などを利用することの多いドライバーに嬉しい機能です。

③レーダークルーズコントロール

アクセルを踏み続けなくても設定した一定の車速を維持して走る「クルーズコントロール機能」に加え、

先行車に追いついた際には安全な車間距離を保ちながら、先行車の車速に合わせて追従していく機能を備えたレーダークルーズコントロール。

先行車がいなくなると再び設定した速度を上限に走り続けます。

ロングドライブでの疲労軽減や安全性の向上などの絶大な効果が注目され、最近は採用車種が増加。今回、ついにノアにも搭載されました。

レーダークルーズコントロールは以下の4つのサポート機能を備えています。

▼4つのサポート機能▼

①最適な車間距離を保ち、ついていくをサポート

レーダークルーズコントロールの作動イメージ画像引用元:トヨタ

先行車を検知して、安全な車間距離を保てる速度に自動で調整。先行車がいなくなった際は再度設定されている速度で走行を続けます。

徐行などの低速時でもしっかりと速度を調節し、先行車が止まった時は車間距離を保ったまま自動で停止。

高速道路での長距離移動時の運転をサポートし、ドライバーの疲労を軽減します。

②カーブ速度抑制機能でサポート

レーダークルーズコントロールのカーブ速度抑制機能の作動イメージ画像引用元:トヨタ

カーブでのより安全な走行をサポートする、カーブ速度抑制機能。

レーダークルーズコントロールで走行中にシステムが必要と判断した場合、カーブの手前で自動で速度抑制を開始し、減速。

カーブ内では最適な速度に調整し、安全な位置でドライバーの手動操縦に切り替えます。

③高速域での走行中も、スムーズな車線変更をサポート

レーダークルーズコントロール使用中もスムーズな進路変更をサポート画像引用元:トヨタ

レーダークルーズコントロール使用中にウインカー操作をした場合、先行車を追い越すための予備加速、または車線変更先にいる先行車に追従するための予備減速を実施。

高速での走行中も、自動の速度調整でスムーズな追い越しや車線変更をサポートします。

④高速道路の渋滞走行時などで、運転負荷の軽減をサポート

レーダークルーズコントロールの作動イメージ画像引用元:トヨタ

渋滞などの少しずつしか進めないシーンで、停止・発進の操作をサポートします。

検知範囲拡大などの性能アップにより、前方認識範囲が拡大したミリ波レーダーや単眼カメラが周囲の状況を正確に把握。

先行車や先々行車の認識、進路の判定、割り込み車などに対して、優れた認識性能を確保しています。

③人とクルマを繋ぐ先進技術「トヨタ・チームメイト」

3つめのポイントは、トヨタの先進技術を集めた、高度運転支援「トヨタ・チームメイト」。

購入後も機能をアップデートをすることで最新の高度運転支援や駐車支援が使用できる安全装備です。

「トヨタ・チームメイト」は、大きく以下の2つに分けられます。

  1. アドバンストパーク
  2. アドバンストドライブ

①アドバンストパーク

スイッチを押すだけで駐車操作をサポートしてくれるアドバンストパーク機能。

ステアリング・アクセル・ブレーキの全操作をクルマがアシストしてくれるため、駐車が苦手な方でも安心して簡単に停められます。

アドバンストパークの作動イメージ画像引用元:トヨタ

操作手順はらくらく3ステップ。

  1. 駐車したいスペースの真横に停車
  2. アドバンストパークスイッチをONにしてディスプレイに表示される駐車位置を確認。
  3. 開始スイッチを押すと、あとはクルマが運転操作をサポートして駐車を完了

また、事前に駐車位置を登録することで、区画線のない駐車場や隣接車両がない環境下での駐車操作もアシスト可能です。

さらにハイブリッド車においてアドバンストパークをオプション装備した場合、車外から操作可能なリモート機能付

アドバンストパークの使用イメージ画像引用元:トヨタ

専用スマートフォンアプリ「Remote Park」を操作することで、車外からでも遠隔で駐車および出庫が可能となります。

出庫後にバックドアから荷物を積みたい時や、お子様やご年配の方が広い場所で安全に乗り降りする時などに便利な機能です。

②アドバンストドライブ

渋滞時支援機能である「アドバンストドライブ」は、主に高速道路でのドライビングをサポート。

アバンストドライブの支援イメージ画像引用元:トヨタ

具体的には、分岐、車線変更、追い越しなどさまざまなシーンに対応して、システムがステアリング操作を支援します。

これによりドライバーは渋滞時の疲労の軽減が可能となり、より周囲に注意を払った安全運転が可能になります。

紹介した3つのポイント以外にも、豊富なカラーラインナップや充実したメーカーオプションなど、魅力的な要素が盛り沢山な新型ノア。

兄弟車であるヴォクシーも合わせれば、選択肢はさらに広がります。

あなたにぴったりの一台がきっと見つかるでしょう。

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まとめ:ハイブリッド車は全てのシーンで優秀な燃費/ガソリン車は市街地以外は優秀な燃費

ここまで見てきたように、ガソリン車の市街地モードを除けば、新型ノアはクラス最高レベルの燃費性能を実現しています。

燃費性能は購入後の維持費にも大きく影響する要素です。

日々のコストを削減したい方はぜひ新型ノアの購入をご検討ください。

ABOUT ME
小笠原 高志
営業部所属 資格:三級自動車整備士 自動車保険募集人資格  自動車営業18年、このうち6年間は整備士としても業務に携わる。 オールメーカー新車・中古車を販売してきた経験を活かし、 クルマに関するお役立ち情報を発信しています。